内容説明
高校二年生の愛梨は、バイトの帰りに何者かに拉致される。目覚めると、周囲には円を描くように同じ高校の制服を着た男女が座っていた。そして、首には何の目的か分からない首輪がはめられていた。不可解な状況に戸惑う愛梨たち。すると壁に掛けられたモニターが光り、「人狼ゲーム」と表示され、『皆さんにはこれから人狼ゲームをプレイしていただきます。拒否権はありません。これは、特別な方々を楽しませるためのショーです。この場で起きるすべての出来事は撮影され、中継されています』と告げられる。「人狼ゲーム」とは、プレイヤーが村人と狼に分かれ、それぞれがある種の条件の下にお互いを当てるというもの。しかし、このゲームでの“負け”は“死”を意味していた……。何故、彼ら彼女らはここに集められたのか? そして、生き残るのは誰か……生死を賭けたゲームが、いま始まる――。
※巻末に関連作品の特別立ち読みファイルを追加しております。冒頭から作品の一部をお楽しみいただけます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
69
あまり迫力なかった。主人公が最後に気づいたとき、何かドラマを盛り上げてほしかったが。なにかこう、読者の予想を裏切ることに重きを置きすぎたか・・・結末も印象に残らないが途中もつまんなかった。 このゲーム、参加したことはないけど、ゲーム自体は面白そうだな。2017/06/27
美雀(みすず)
36
人狼ゲームは実際にあるゲームだそうですね。それをリアルにしたような人殺し。ゲームの主催者は成人の人達なのか?こういう事を高校生にさせるのは残酷だなぁ。途中で恨みとか憎しみとかを交えたからストーリーらしくなったけど。実は人狼側から読もうとしたけど、よく分からなかったから、わざわざ購入して読んだ。こちらは村人の視点だから分かりやすかったかも。人も変わるんだなぁ。2015/01/23
らむり
34
最近流行り出した「人狼ゲーム」の小説版です。人狼ゲームの面白さは、心理的な駆け引きにあると思いますが、小説なので、そこはしっかり楽しめます。ラストもびっくりで、図書館一番借りとしては、十分満足な一冊です。2013/10/03
秋製
33
川上さん、初読み。帯に興味を惹かれ購入。村人と人狼に分かれての命を懸けた心理戦。(他にも役職があります)すぐに見破られる自信しかない為、このゲームに参加したいとは思いませんが、グイグイ引き込まれて読みきりました。。2014/08/26
マク
32
心理描写も微妙、登場人物の個性や行動も微妙。 ありがちな設定にありがちな結末。 かなり辛口だが、この手の話を書くには圧倒的に文章力が足りない感じ。舞台は整っているのに勿体無い。2015/04/09