集英社文庫<br> 【カラー版】怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道

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集英社文庫
【カラー版】怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道

  • 著者名:高野秀行【著】
  • 価格 ¥555(本体¥505)
  • 集英社(2014/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087462159

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内容説明

【電子版特別カラーイラスト収録】探し物中毒の著者は、ある日、インドの謎の怪魚ウモッカの情報を入手、「捕獲すれば世紀の大発見!」と勇み立つ。ルール無し、時間制限無しの戦いが始まった。次々と立ちふさがる困難を砕き、著者は進む。地元漁民の協力を仰ぐための現地語学習、捕獲した時の移送ルートや鑑定できる学者の確保。ついに怪魚探しの秘密兵器を手にインドへ。しかしそこには予想を超えた展開が! 奇想爆走ノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

268
著者が得意とする未確認生物探検記。ただし、今回はインドへの果てしなく遠い道に挑戦する奮闘記。本書の中心にはいつも怪魚ウモッカがいるが、それは常に幻であり、そしてとうとう幻の憧憬のままに終わる。著者自身が半ばは本気で、また半ばは覚醒しつつ幻を求めるといういつもの様態だ。今回、読んでいて気が付いたのが、この人の比喩の巧みさ。これがあるために、わかりやすさと読者の共感とを獲得しているのだろう。なお、苦境の中にありながら、さらなる副産物として『神に頼って走れ!』までモノにするとは、転んでもただでは起きない人だ。2015/08/24

ゆいまある

82
辺境ライターの高野さんが、40歳を迎える節目の年に、インドにいるウモッカという魚を探しに行く話。何ヶ月もかけてオリヤー語を修得し、オリジナルTシャツも作成するなど準備は万端。前回インド密入国で強制送還になったもののビザも下りた。しかし経由地が鬼門カルカッタ。着いたものの入国許可が出ず、何日も閉じ込められた挙句まさかの帰国。皆の期待を背負って出発しただけにカッコつかない高野さんが、荒れる荒れる!どうやってもうまく行かないとき、人はどう生きるのか、渾身のルポルタージュ。インド行ってないのに凄く読み応えがある。2018/09/28

AICHAN

70
図書館本。「ウモッカ」とは何ぞや? その興味だけで借りた。探検したくてどうしようもない著者が、ある人がインドで見たという怪魚について調べる。シーラカンスのようにヒレが肉厚で、頭部はサメのようで、鱗はパイナップルのようで奇怪極まりない魚。見たという人が「モッカ」というハンドルネームでネットに公開していたので、それに「ウオ」をくっつけて「ウモッカ」。何と安直な命名か。著者は現地語を学び、モッカさんに会って話を聞き専門家を回って情報を集め、機材を揃え、いよいよインドへと旅立つ。ところが…。2018/07/24

ホークス

52
読み進むうちにアレよアレよと意外な方向に行ってしまうが、それも又面白い。次々と現れる障害に右往左往する高野さんから目が離せない。ことの成否を分ける友人や奥さん等主要人物の動向にもドキドキするが、その他の関係者にもそれぞれ思いと事情がある(UMA研究家、学者、インド商人、漁師、税関)。国や地域や組織によって人の考え方と行動がなんと違うことか。しかし著者は怒ったり嘆いたりしつつも、どこかで「そんなもんだ」と腹をくくっており、すぐに次なるプランの検討にかかる。この逞しさにいつも感心させられ、又読みたくなる。2015/11/01

pdango

46
★★★★☆オチも含めて、あいかわらず面白い。本格的な冒険ものを読みたくなった。2017/07/05

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