幻冬舎文庫<br> アイミタガイ

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幻冬舎文庫
アイミタガイ

  • 著者名:中條てい【著】
  • 価格 ¥627(本体¥570)
  • 幻冬舎(2015/01発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344422841

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内容説明

彼女との関係をあと一歩進められない会社員、ホームヘルパーの仕事に行き詰まる主婦、娘を亡くしてしまった夫婦、中学受験に失敗した優等生、家族との確執により結婚に踏み切れない女性……。きっかけはほんの些細でも、誰かが誰かを想った行動が、立ち止まっていた背中を優しく押して--。思いもよらない幸せのリンクに心が震える傑作長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

相田うえお

148
★★★★★ 初読み作家さん。これ面白かったー。①通勤電車って習慣で乗る車両や時間が同じになり、いつも見かけるお馴染みさん的な人って出来ませんか?話したこともないのにね。②ホームヘルパーさんと90歳のピアノ弾きおばあ様のちょっと奥が深い話です。感動!③事故で他界された娘さんの生前のことと両親の思いなどが心をつかみます。④受験する子と親の気持ちがすご〜くリアル。途中登場のおばさんがまたいい味出してます。⑤離婚後の人間関係話なんですが、他の離婚テーマものとは違う着目点で興味のある作品になってます。オススメ!2016/09/04

nico🐬波待ち中

65
何度も泣かされた短編集。各短編の隠された繋がりを見つけて温かい気持ちになる。様々な理由で一歩を踏み出せず立ち止まる主人公達。周りの人達との繋がりや奇跡により最後はみんなが笑顔になる!アイミタガイ…初めて知ったこの言葉は日本らしい素敵な意味を持ち、物語を明るく照らす。特に「幸福の実」の90歳のピアニストこみちさん!品があってしゃんとしていて、でもお茶目な面もある素敵な女性!こみちさんの物語が一番泣けた。幸せは日々の果実…日々の苦労や努力が養分となり、こぼした涙で実は熟す。背中を優しく押してくれる物語だった。2016/10/27

はつばあば

61
「あいみたがい」久しぶりに聞く言葉で懐かしい。明治生まれの祖父母が、何か事があるとそう言っていた。それだけ昔は人と人の繋がりが大事だったのだろう。今じゃ無視無関心。どこかで誰かに助けてもらう事もある。誰かの手助けを出来る事もある。そんな一つ一つの積み重ねが人生の巾を広げるしそれぞれの表情にも現れる。美顔?整形?綺麗になりたくば心根でしょ!・・・とお骨になってる祖母の声が^_^;。2015/11/28

えりこんぐ

50
心に染み渡る短編集だった(*´꒳`*) それぞれは独立した短編なのに、読み進めるうちに、このおばちゃんは、あの人のお母さんだー!などのリンクが多々あり楽しくなる。自分がした何気ない親切、気遣いが巡り巡って繋がっていく。人生は『アイミタガイ』。素敵だな☆ 心身共に疲れ気味だったので、このタイミングで読めて良かった! この本に助けられました(๑˃̵ᴗ˂̵)2017/01/09

sat

39
どれも心に沁みる話でした。特に好きなのが「幸福の実」です。90歳のお婆様が68年ぶりに人前でピアノ演奏をする。とても重く、とても深い話に涙した。2017/03/11

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