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内容説明
忘れることは悪いことばかりじゃない。
ベストセラー『ペコロスの母に会いに行く』著者が勧める、認知症との付き合い方。認知症を過度に恐れ、「予防法」や「治療法」ばかりが取り上げられるが、著者はこう言う。「忘れることは悪いことばかりじゃない」。母親を介護した経験から、「いい思い出だけが残る」「本来の自分に戻れる」「穏やかに最期を迎えられる」といった、これまで語られてこなかった認知症のポジティブな側面を紹介。その上で、認知症の人やその家族に対して、「認知症は病気じゃない」「年取ったらボケるのは当たり前」「ボケをネタにすればいい」などなど、明るい認知症との付き合い方を伝授する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
現在葬送のフリーレンのコスプレ中・寺「葬送のフリーレンて何や!」
55
名作『ペコロスの母』シリーズの作者・岡野雄一による制作秘話的な1冊。軽めの新書ですいすい読めるが、著者が聡明な人であるのがよくわかる。そして介護をするという事の大切なヒントがたくさん入った本である。著者には「漫画のネタにする」というガス抜きがあった事が良い方に作用した旨が書いてある。いつだって大切なのは愛のあるユーモアだ。私も仕事をする時、カッとなりそうな場合はあえて笑う事にしている。笑えば相手もつられて笑う事もある。岡野雄一の言う通り、ほどけていく事がほんとに大切だと思う。老後は怖いものじゃないのだ。2019/05/14
ひ ほ
33
ペコロスシリーズを2冊読んでこちらの本も借りました。『パーソン・センタード・ケア』『認知症は多幸症』という言葉が心に残りました。実際に認知症のお母さんをみとった方の言葉だから、ずしっと心に響いてくるものがあります。2015/10/21
かおりんご
24
エッセイ。ずっと気になっていたヒロコさんの話は、創作だったのですね。裏事情がわかってスッキリです。認知症を『多幸症』と呼ぶのがいいなぁ。2018/08/12
安南
22
たしかに頭はしっかりしたまま、体だけが不自由だったらさぞ辛かろうと思う。オムツ替えしてもらうのとかね…。特にプライドの高い老人だったら耐え難いだろうな。ボケたら、恥も外聞も自意識も無くなるのならそれも自由だなぁ。死の恐怖からも解放されるしね。でもそこまでしっかりとボケるまでが大変なんだよねー。本人もまわりも…。2014/12/05
むーむーさん
19
面白かった。司書房におられたのね。2015/09/21