角川ソフィア文庫<br> ペリー提督日本遠征記 上

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角川ソフィア文庫
ペリー提督日本遠征記 上

  • ISBN:9784044092122

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内容説明

喜望峰をめぐる大航海の末ペリー艦隊が日本に到着、幕府に国書を手渡すまでの克明な記録。当時の琉球王朝や庶民の姿、小笠原をめぐる各国のせめぎあいを描く。美しい図版も多数収録、読みやすい完全翻訳版!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hoiminsakura

15
小笠原諸島の踏査からいよいよ12章、第一回日本訪問・浦賀~久里浜上陸−江戸湾の10日間まで読み進むと流石に俄然興味深くなる。ペリー提督は日本政府に対して断固たる態度をとり、人道と友好目的を強調する。江戸湾内の風景や耕作地の美しさ、対面する奉行たちの礼儀や服装についても詳細に記録されている。総じて好意的だが決して対等以下にならないアメリカの固い決意がみえる。艦に招待され接待を受ける奉行達の打ち解けた様子も楽しそうだが互いの緊張感は伝わってきた。これはもう下巻を読むしかない。2022/12/23

kitten

14
図書館本。ペリー、というかアメリカからみた浦賀来航の真意がわかる。日本史からみると、いきなりペリーがやってきたように思うが、その前の流れから考えると、もはやこれは必然だったんだ。先に琉球にいき、そのあとで小笠原諸島にも顔をだし、また琉球に戻ってから、江戸を目指して出発、と。日本側の欺瞞が、今と大してかわらんな、と思うけど。「長崎に行け」という日本側に断固たる態度で対応し、前例を作ったのがペリーの大きな一歩だったんだろう。この本はアメリカ向けに書かれているが、日本人が決して未開の蛮族ではないのがわかる。2022/08/09

Hiroshi

9
ペリー提督の日本遠征記。マックファーレンの著書を中心に日本の研究から始まる。彼らは将軍だけではなく天皇のことも知っていた。それから出航だ。黒船といわれたのは蒸気船ミシシッピ号・サスケハナ号、スループ型砲艦サラトガ号・プリマス号の4隻であるが、1852年11月24日にペリーがバージニア州ノーフォークを出港した時はミシシッピ号1隻であった。大西洋をマディラ・セントヘレナ島・ケープタウンと通り、インド洋をモーリシャス・セイロン島・シンガポールを経由して、香港でプリマス号・サラトガ号、輸送船サプライ号と合流した。2018/04/17

YIN

3
自分のほうが先に読んでたのに連れ合いに追い抜かされた。いまは海外旅行ができないので、旅行気分になりたいという不純な動機ではあったものの、発見は多かった。維新直前の琉球というのは薩摩なのか清なのか日本なのか、外からの視点なのでこの本からだけでは現地の人々の意識はわからないけれど、アイデンティティも様々だったろうなと思わせる。東南アジアも長崎も沖縄も旅行したが、また行きたくなった一冊。2022/08/10

adhvanya

3
つまらなくはないけど面白くもない、という… ペリーがものすごく日本についてちゃんと調べている点は興味深かった。2015/11/01

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