内容説明
平穏な団地で会社員失踪事件が発生。その男の妻には、悪意に満ちた「不貞の噂」が囁かれていた。疑惑の目に耐えかねた妻は飛び降り自殺を図るが、警視庁きっての怪物・大貫警部は説得するどころか、まさかの第一声を放った！ 表題作の「百鬼夜行殺人事件」をはじめとする、抱腹絶倒ものの傑作５篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
85
赤川次郎の傑作警察物語。 大貫警部のあくどさが，やや薄れているような気がするのは， 警察庁からの圧力でもあったのだろうか。 愛される警察官という意味では， 一般人の直子が，ていねいな対応をしているのでよいのではないかと思う。 抱腹絶倒というまではいかないまでも， ふだんの嫌な事をわすれさせてくれる楽しさがある。 赤川次郎が書き続けて欲しい作品群の１つ。2014/10/28
coco夏ko10角
23
四文字熟語シリーズ。さすがにクリスマスデートにまで一緒なのは…（汗 大貫警部が入院しても奥さん現れなかったけど本当に結婚しているのだろうか。大貫を期限までに殺そうとする人が…な『期間限定』が面白かった。 百鬼夜行/悪夢回廊/期間限定/過去完了/年末年始2020/08/12
十六夜（いざよい）
14
「百鬼夜行殺人事件」「悪夢回廊殺人事件」「期間限定殺人事件」「過去完了殺人事件」「年末年始殺人事件」の５編を収録。とんでもなく破天荒な大貫警部が事件を搔きまわす搔きまわす。いやー苦手なタイプだわ〜。内容は読みやすいけど、薄い動機の犯人が突如意外な所から出てきたり、推理小説としては少し不完全燃焼感が残る。「悪夢回廊殺人事件」が一番入り込めたかな。2020/03/24
ゆき
10
大貫警部と井上、尚子三人で行き当たった事件の短編集。文体が明るいのでそうでもないが、内容ではだいぶ後味怖い。百鬼夜行をわらわらと群がる女王さまとその取り巻きにたとえるのも、さすが…。2018/04/25
☆初音☆
8
四字熟語シリーズ。５つの短編集。さくっと読めた。相変わらずの大貫警部。井上と直子。食費はいくら掛かるんだろう？？(笑)面白かった！！！2014/09/26
