内容説明
俳優の長谷川浩介は舞台「真四谷怪談」で主役に抜擢される。恋人の有名女優、後藤美雪の推薦で大役を射止めたにもかかわらず、共演女優との浮気を繰り返す浩介。美雪は嫉妬や疑心を募らせるが、いつしか愛は狂気に変わり――。役と欲と女に呑み込まれ、やがて舞台と現実との境界を超えていく浩介。喰われていたのは女か男か。戦慄の恋愛ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のりすけ
15
なんかこれ記憶にある…あっ!三池監督の『喰女』か。映画の方も「なんだかわけがわからないよ」だったのですが原作のこれも「わけがわからないよ」でした。文章に少し難点があるのか読みづらいものアレ。ヒロインは悲しくて慈愛に満ちて残酷、男はフラフラと責任取らないヒモ…そんな感じのなんやらかんやら。死に方はオーメンですか?2020/05/31
ほのぼの
10
あまり気持ちの良い雰囲気では無いなあと思ってたら映画『喰女』の原作だった。テレビで映画の予告が流れていた頃この手の映画は苦手なので私は観られないと思ってたのに原作で読むとは…>_< 最後の加代子の行動やボストンバッグに入ったものを想像すると、ただひたすら気持ちが悪く恐ろしい。寝る前に読了したばかりに寝付きが悪くなってしまった。女って怖い生き物だ…。2015/02/10
フクミミ
8
話が芝居に入ってからは、夢の中を覗いている様なとりとめのない感じ。 映画の原作だそうですが、そう言えば小説というより脚本っぽい。2014/11/11
もりの
4
文が読みづらくパラ読みで終わった。2019/11/26
美麗
4
映画(喰女)観る前に原作読んどこーと思って買ったけど、脚本家が初めて書いた小説だけあって小説の体をなしてないというか…散文的でポエムチックな文体と繰り返される夢オチが素人臭くて安っぽいホラーそのまま、という感じ。映画観るのも考え直そうかなってレベルでつまんなかった。心理描写がほとんどないからキャラが薄いし肝心の恐怖を感じさせるには筆力が全然足りてないし。文章で恐がらせるって難しいもんね。もっとちゃんとした作家に書いてもらった方がよかったのでは。2014/08/03