内容説明
警視庁捜査一課の大谷努警部は三十代半ばのハンサムで切れ者。モテモテなのに独身なのは、実は大変なマザコンだから。そんないわくつきの独身警部のもとに配属された香月弓江は、新米ながらベテランはだしの腕利き刑事だ。イケメン警部と美人刑事の名コンビが、殺人現場にまで三段弁当を持ってくるママに振り回される。軽妙洒脱なユーモア・ミステリー。人気シリーズ第一作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
20
第1弾。マザコンな大谷警部とその部下・香月弓江、さらに殺人現場にまでお弁当を持ってきたりするママによるユーモア・ミステリー。7つのお話収録。大谷はちゃんと自分のマザコンはまずいって分かってるみたいだけど…(汗 息子がマザコンっていうより母親が子離れできてないケースかな。でもこのお母様が時々鋭いことやヒントになることを言ったり。きつく言われてもうまく対応したりオムレツの作り方教えてもらったり、弓江ならこのお母様ともやっていけそう。2021/09/30
白雪ちょこ
19
典型的な、極度のマザコンと言うべきか。 ツッコミどころも満載なコメディで、短編集全7話となっており、初心者でも読みやすい内容となっている。 しかし、彼の極度のマザコンと少し違うところと言えば、彼女である弓江の味方をしていることくらいであろうか。 現場にまで3段弁当を持ってくる母親って、どういうことだろうか?と、現実では絶対にありえないような場面や、度々チクチクと弓江に対して攻撃的な口調になる母親は、第三者から見ると、とても面白かった。2022/02/21
K
11
マザコン刑事が事件解決するわけじゃないのね、、、笑 弓江が優秀です。大谷は優しそう。母親はすげえ、の一言。 結局、弓江と母親で事件解決しているようなもの笑 赤川さんの作品はシリーズが多くて一つ一つが読みやすいから、早く次の話が読みたくなってしまうなあ。2015/02/07
かずき
9
赤川次郎さん初読み。マザコン刑事シリーズ第1弾。大企業となれば社長といえどもサラリーマンであるから、中程度の規模の会社のワンマン社長は、1番好き勝手も贅沢もできるものなのだという文章が1ページ目にあり、まさに来春私が入社する予定の会社を指していて、失望した(笑)。新人美人刑事の香月弓江と上司の大谷努、その母親が殺人事件の謎解きをしていくお話です。ライトですが、なるほどと思わされるトリックや、彼らのドタバタを楽しめる一冊です。2021/10/16
とくてる将軍
9
こんな読みやすい本もいい。久しぶりの赤川次郎。このシリーズも読んでいこう。2017/05/21