内容説明
東京のホテルで老教授が刺殺された。バスローブのポケットには「第一番」と書かれた一枚の紙が入っていた。次いで、大阪で殺されたホームレスのジャンパーからは「第二番」。京都で刺し殺されたクラブのママの胸元からは「第三番」の紙が見つかる。何の繋がりもなさそうな三人の共通点とは? 十津川執念の捜査!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fumikaze
11
私は純粋で心の美しい人に憧れるが、実際そういう人はこの世界で生きていけない。善悪・正邪の両方を併せ持っていないと自分を守ることは出来ないのかもしれない。それでも私はそういう人に憧れる。自殺した主人公の敵をうち殺人を繰り返した広田の気持ちが痛々しい。2018/01/17
fumikaze
5
再読。2018/05/24
maika
4
十津川警部のシリーズを初めて読んだ一冊。 東京、大阪、京都が舞台に事件の中にお遍路巡りが必ず含まれてて、その事件には不倫から被害者である教授に対する犯人の嫉妬が凄かった。2021/09/25
fumikaze
4
「十津川警部 青い国から来た殺人者」(講談社文庫)。私達は人が良いために、助けた相手に逆に裏切られたり傷付くこともある。今回は犯人が捕まっても後味が悪かった。(犯人の広田の言葉『このままでは自殺した荒木さんが気の毒だった。だから、彼の為にやったことで、正しいかどうかは関係ない』)。殺された(殺されそうになった)人よりも、寡黙で節を曲げない不器用な広田の方に味方したくなった。2016/07/14
Minoru Tsuchiya
1
久しぶりの十津川警部。 トレインミステリーでも時刻表トリックでもなかった。2020/03/29