幻冬舎文庫<br> 実録! 熱血ケースワーカー物語

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幻冬舎文庫
実録! 熱血ケースワーカー物語

  • 著者名:碇井伸吾【著】
  • 価格 ¥606(本体¥551)
  • 幻冬舎(2014/09発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344422018

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内容説明

車の当たり屋として保険会社から金を取りながら、生活保護費の不正受給をもくろむ覚醒剤常習者との対決。鉄道自殺した高齢者の遺体との対面。六時間もかかるゴミ屋敷の清掃。一升瓶で頭を割られ、血だらけのアルコール依存症患者の引き取り……。関西の福祉事務所で生活保護受給担当を十三年間務めた、熱く、強く、優しいケースワーカーの記録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

糜竺(びじく)

42
生きていく上での最低限の問題に対応する「生活保護担当の職員」の総称が「ケースワーカー」です。この本では、そのケースワーカーが直面している、現実の現場での話が記されていました。公務員がこんなことまでしているのかと驚かされる内容が多々ありました。涙、人情、真剣さ、勇気、行動力で、何とか対応しようとするケースワーカーの福祉の仕事の最前線を垣間見る事が出来ました。体験内容を読んでいると、人間って本当に色んな人がいるもんだなあとつくづく感じさせられました。世の中の貧困者の人達の悲喜こもごもが伝わる内容でした。2015/05/06

神城冥†

35
元・熱血ケースワーカーの著者が過去に実際に体験した様々な事例を症例毎に事細かに記した体験記。ケースワーカーってそんな事もしてるんだと初めて知ることもあった。どんどん高齢化や職業難や貧困化が深刻化する昨今、生活保護受給者が増えることによってケースワーカーの人員一人につき仕事もオーバーワークになりつつある。でも最後のセーフティネットは大事にするべき。政府も余計なことで争ってなくて、そういう自国の大切なことをもっとキチンと考えてほしいものだ。2016/02/21

きょん

12
面白かったが「ちょっと前の現場」という印象を持った。作者も言っているが今はすでにケースワークができる余裕がない。志を持った優秀なCWが事務作業に追われスポイルされる現状だ。2014/07/19

牧神の午後

8
なんでこんなヤツにナマポが、という事例も勿論ある。でもそれ以上にこんなに大変な想いをし、ハンディを負ってる人たちに対して、セーフティネット最後の砦として頑張るまさに「熱血」漢達に胸熱。ただ、こうした取り組みも結局は属人的になっちゃう日本の体質ってのは本当に絶望レベル。そしてさらに悩ましいのが、おそらく生活保護に頼らなくともよいだけの収入・生活レベルが確保できないという現実。アベノミクスでの景気浮揚も勿論大切なんだけど、それが貧困層の減少につながるのか、そうした指標って設定されてたっけ?と正義感ぶってみる。2014/12/28

ひま

7
課題図書に選んだけど、選ばれなかったので自主的に読んでみた。無頼派ケースワーカーの体験談。特に生活保護に関する話が主だけど、自立支援(生活保護からの脱却)が最終目標なので、え?このケースはこの後どうなったの?という話ばかりで、ちょー気になった。生活保護を本当に必要とする人ほど、我慢して遠慮して、野たれ死ぬ人が多そう。2015/07/28

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