回廊の鬼

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回廊の鬼

  • 著者名:叶紙器
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 光文社(2014/05発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334929404
  • NDC分類:913.6

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内容説明

老健施設「さんざし苑」の入所者・成田正三は、目を離すとベランダへ行こうとする。介護職員の四条典座は、それが成田の妻の死と関係しているのではないか、と調べ始める。妻は昨年、成田家のベランダで全身緑色の服を着て、両手の爪を剥がれ、雨のなか遺体で見つかったのだ。妻の異様な最期の真相がわかれば、成田の閉ざした心も融けるのではないか――哀しみの底に隠された真実が心を震わす、感動のミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

momi

28
妻が鬼になって死んでいた…。雨のベランダで全身緑衣で角が生え、八本の手の爪を剥がされていた。妻の異様な遺体を見てしまった老健施設入所者「成田」は心を閉ざす。妻の死に原因があると考えた「典座」は調べ始めるのだが…。う〜ん。表紙の雰囲気って感じではない…。途中までは妻が何故鬼になってしまったのか、すごく気になって読み進めていたのだけど…。真相が納得出来ない!!人って苦しんでる時に、あんなこと出来るのかしら?それも自分で?!途中までは面白かったのに、不自然なことがひっかかって消化不良って感じ…。2015/03/12

瀧ながれ

21
介護施設を舞台に、ある老人の体験や行動の謎を解く。真相が明らかになったとき、その症状でほんとうにそういう状態になるのかとか、その行動はどうなんだとか、首を傾げてしまいました。そのほかにも、蔓延する感染症への対処方法なんかも、これはないんじゃないか?(最近職場の様子を見ていたけど)と思ったり…。ネタを入れすぎて内容が薄くなった印象も残り、おもしろい舞台設定でキャラクターなのに、惜しいなあ。シリーズの2作目にあたるようなので、前作も探してみようと思います。2020/06/21

理央

5
同じ業界に身を置く者としてところどころ、大きな❓マークが頭の中で回ってる箇所もあったけど 概ね面白い、星二つ半な話だった。 これって 伽羅の橋の続編❓ 伽羅の橋、もう一度読んでみよう。2018/08/19

ふわりん

2
介護士が車椅子を押してる表紙なんだけど、何せこの色合いが何とも気味悪い。内容はどんなだろ?!怖いもん見たさに読み始めた。一貫して緑の鬼が疑問符で出てくるが、かなり振り幅大きく引っ張った割りには種明かしはちょっと肩すかしかな。私は介護保険が始まる以前の介護現場は全く知らないけど、その頃老健がこんなあやふやな立場にあったことを初めて知り、事実こんなこともあったんだろうなぁと当時の職員の苦労を思って感慨深かった。そんなことも折り込みながらで焦点が定まらず、現実味のないお話にも感じられた。ちょい残念ってとこかな。2014/06/25

キリン

1
ある程度想像はつくものの冒頭のホワイダニトの提示が魅力的です。アレを題材にしたミステリを久々に読みました。典座の読み方とキャラにもやっとなれてかわいいと思えるようになってきたし。2014/06/19

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