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内容説明
オバタリアン教師は陰湿で、限りなくクロに近い指導法で生徒を支配する。ターゲットにされた「やんちゃ坊主」は、たちまち草食化。あるいは「モンスター親」の登場で壮絶バトルに……。なぜ女教師は「やさぐれる」のか? 元気な男子を活かす方法は? 学校現場を徹底調査した著者が贈る、貴重なアドバイス。
目次
第1章 オバタリアン教師の手口(オバタリアン教師がやってきた! 子どもを動物・虫けら呼ばわり ほか)
第2章 なぜ女教師は「やさぐれる」のか?(働く女性のパイオニア 女性教師の恵まれた雇用条件 ほか)
第3章 「やんちゃ坊主」はつらいよ!?(男の子が育つ環境に男性が足りない 男の子のケンカは単なるスキンシップ ほか)
第4章 「ハズレ担任」との賢い付き合い方(「今年の担任、アタリ?ハズレ?」 オバタリアン教師のしっぽはつかみにくい ほか)
第5章 悪いのは、オバタリアン?モンスターペアレント?(連絡網に担任の自宅電話番号を載せない理由 「叩いてくれてもいい」という保護者ほどアブナイ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みのにゃー
6
男児を持つ親、必読!題名から「女性教師のことをこんなふうに言うなんて」と反感を持って読んでいましたが、男子女子の違いをわかりやすく解説、納得しました。自分には姉しかいないし子供も娘二人なので、男児を持つ親の苦労を理解していませんでした。それにしても最近の親は高いスキル(心理学者並み)が必要なんだなぁ。2015/09/18
yokotanman
4
タイトルを見て教師パッシングの一冊かと思うと、裏切られる。教師の抱える課題を炙り出し、教師と親が手を繋がないと教育が再生しないことを強調する一冊。教育に不満を感じている読者を引き込み、味方に付けるには巧いタイトルのつけ方だ。オバタリアン教師とは、特定の子(やんちゃ坊主)を精神的に子どもを追い詰めて学級を支配しようとする年配女性教師。ただ、その原因が教師が追い詰められた結果だという分析が、救い。追い詰められたら、逃げ込むかかやさぐれるかのどっちか。ある意味、教育改革の犠牲者ということ考察は目から鱗。2014/05/23
totuboy
4
一見すると教育現場を批判しているような感じがするが、内容はそうではない。現場の教師が置かれている厳しい状況についてかなりリアルに描かれている。他の本と比べても、リアリティがあり、親もぜひ読んでほしい。ひょっとしたら、こういうタイトルにすることで、あえて「モンスターペアレント」と呼ばれる人に買わせようとしているのではないか、とも思われる。2014/05/18
epitaph3
2
オバタリアン教師とモンスターペアレントが同質であるということは、なるほどである。この本でよかったのは、保護者の戦い方。言葉のいいかえ、子どもの話の聞き取り、前向きな捉え方。これ、教師側も意識するポイント。教師側も保護者と感情で戦うべきではない。2014/08/12
まゆまゆ
2
教師の権威が失墜しているのは、保護者の高学歴化と学校をサービス業と勘違いする保護者の横行の2点に集約される、というのはそのとおりと感じる。女性が稼げる働き口が最近と違って教師くらいしかなかった時代に就職した人達がいわゆるオバタリアン教師ってことか。やること多すぎる教師には同情するけど、明らかにおかしな教師も増えている印象もあって、どうにも昔ほどの権威は感じないなぁ…2014/07/17