内容説明
昭和四十四年、いざなぎ景気の真っ只中。広告代理店に勤める梨田雅之は、派閥争いと出世競争に辟易とし孤立していた。やがて裏街道を突き進むようになった彼は、破滅的な博打に身を焦がし、二人の女との情事に溺れる。だがその胸中には人生を賭けるに足る何かへの渇望が。荒ぶる魂は何をすれば鎮まるのか? 若き病葉の躍動を描く傑作賭博小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
翔龍パパ
28
『天国への階段』や『病葉流れて』シリーズ等、独特な男のロマンというかハードボイルドな『白川』作品は私は好きで、ほとんど読んできました。『白川道』さんが惜しくも2015年に亡くなってからは新しい作品はもう読めなくなったので、ずっと積読本でしたが、ついに読みたくなって手に取りました。前作を読んでから時間が経っているので、思い出しながら読んでいます。やっぱり良いですね~。時代背景は昭和44年の高度経済成長期、いざなぎ景気の真っ只中。私自身も小学校低学年の時代、良くも悪くも『昭和』感が満載です。→続く2021/01/30
プリン
3
相変わらずのロクデナシっぷり。今回は麻雀。1970年代の千点五千円って、今なら五万円~十万円か?これが本当に自伝なら恐ろしすぎ。自分とかけ離れた世界の本を読むのは楽しいですが、その反面、自分が世界を知らないことを悲しく思ったりもします。次作も期待。2014/05/05
ワッキー
2
★4 今回は梨田くんが二股をかける話ですね2022/02/19
たろー
2
△2016/01/13
かずぺん
2
すむ世界が違いすぎるので、フィクションとして楽しみました。想像力が膨らむ作品だと思います。2014/06/12