意識をデザインする仕事 「福祉の常識」を覆すピープルデザインが目指すもの

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意識をデザインする仕事 「福祉の常識」を覆すピープルデザインが目指すもの

  • ISBN:9784484132426

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内容説明

コミュニティ・デザインやソーシャル・デザイン等、社会をデザインする仕事に対する関心が高まっているなか、「意識をデザインする」を掲げて注目されている須藤氏。アシックスやオロビアンコなど有名ブランドと提携して、障害者も健常者にとっても使いやすい「おしゃれ」で「かわいい」靴やバッグを製造、原宿や渋谷のアパレルショップで販売を始める。福祉をクールなビジネスに変えた人として注目されている。

彼の関心は人々の心のなかにある「意識のバリア」。「違いは個性、ハンディは可能性」を旗印に設備や法律を変えるのではなく、人々の意識を変えて妊婦や高齢者、セクシャルマイノリティなどを含む全ての人が混じり合う社会をめざして活動。

目次

プロローグ 「人生の時間」の発見
01 「ピープルデザイン」が生まれるまで
02 ピープルデザインをとおしたモノづくり
03 ピープルデザインをとおしたコトづくり
04 ピープルデザインでマチづくりを
05 ピープルデザインでシゴトづくり・ヒトづくり
エピローグ 仕事はすべて「未来」のためにある

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

リップ

14
須藤さんは自分の次男が障害を持って生まれてきてからそれまで縁のなかった福祉という分野に改めて足を踏み入れてみると、そこは「可哀相」という考えを元に成り立っている世界だと感じられたそうだ。そこから須藤さんは慈善事業のように扱われてきた福祉にビジネスという切り口で関わって行き、障害者と健常者を線引きしている意識のバリアを取り払い、様々な人が混ざり合って暮らす社会を目指し活動されている。日本人は何かと制度の改善を求めるが、助け合える雰囲気作りで多くの問題は解決できるのではないかという考え方にとても感銘をうけた。2014/10/10

てくてく

7
障害を持って生まれた次男が大きくなる時までに少しでも良い社会になってほしいという考えから、勤めていた会社を辞めて独立。障害を持つ人も持たない人もカッコよいと思う様な商品の開発、障害を持つ人がもっと気軽に社会に出ていけるような社会の実現などに尽力著者。いわゆる意識高い系ではあるが、考えが実践に結びついている点は評価すべきだろう。2018/08/13

てるてる

4
▼すべての学生とU49世代にお勧めしたい良書。▼脳性まひの息子が履くカッコいい靴がない!▼ファッションとデザインの力によって障害者と健常者が自然に交じり合う社会づくりが始まった。▼高齢者:「こうすべきだ」など要望は多い反面「では、ご自身でどうするか」という考えがない。▼若者:「で、どうするか」と現実を柔軟に受け止め、行動する。▼会社は働く人を守ってくれず、いまの福島を見る限り、国も国民を助けてくれない時代になった。▼納得のいかない状況に直面したら、政治や会社に期待せず、自分で行動を起こそう。2014/06/24

Hitoshi Hirata

3
コミュニケーションチャームなど、高齢者にも障害者にも外国人にも馴染みやすいピープルデザインを推進する須藤シンジさんの著書。 人々が持つ意識のバリア(高齢者はこういうもの、障害者はこういうもの)や、従来の福祉のあり方をファッションとデザインの力で壊そうとする取り組みには大いに賛同します。 2020年東京オリンピック・パラリンピックを6年後に控え、一般常識としてぜひ多くの方に読んでいただきたい一冊です。2014/06/29

くろすけ

2
障がい者と健常者を分けがちな日本社会に疑問を感じたところから、著者は様々な物・人材・仕事を生み出します。格好良くオシャレであり、一般的な市場で通用する物が、実はハンデがある人にも使い易いものである。また、障がいの有無に関わらず楽しめるようなイベント企画… このような活動が、もっと広がると福祉のあり方も違うものとなるだろう。感銘を受けた。2015/05/09

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