集英社文庫<br> 幻の翼(百舌シリーズ)

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集英社文庫
幻の翼(百舌シリーズ)

  • 著者名:逢坂剛【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 集英社(2014/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087451672

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内容説明

【第61回毎日芸術賞受賞作】かつて、能登の断崖に消えた“百舌”は復讐を誓い、北朝鮮の工作員として、日本に潜入した──。稜徳会病院で起きた大量殺人事件は、明確な理由もなく突然の捜査打ち切りが発表され、背後に政治的な陰謀がからんでいるのではと、取り沙汰されていた。捜査に当った倉木尚武警視は、大杉良太警部補、明星美希部長刑事などと共に闇に葬られようとする陰謀を執拗に追う。息もつかせぬサスペンス長編小説。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソルティ

260
やっぱ百舌シリーズおもしろい!一気に読める。ドラマと違う話だったけどキャストはそのまま頭に浮かぶ。どっちの話も遜色なし!悪いヤツはさらに悪いヤツに指示され、そいつはさらに悪いヤツに使われ⋯どこがてっぺん?!信頼してた人も嘘や隠し事でどこまでホントか分からず誰も信用できない。それなのに倉木、大杉、明星は信頼し合って仲間。そういうのうらやましい。「「(前略)わたしはあの二人が好きだ。どうあっても助け出したい。津城さんの仕事は、警察にとっては重要かもしれないが、今のわたしにとってはなんの意味もない」」2019/09/26

どんちん

200
前作からちょっと時間が経ってしまった。さて最後はどうだったっけ?と思ったが、なるほど便利だと感じたのは、電子書籍で読んでいたので、すぐに終わりの方を読み直せたことだ。と、それはどうでもいいのだが、前作エンディングを思い出し、そうだったそうだったと思いながら読むも、TVシリーズのⅠを観てしまってがために、ちょっと美希の弱さに違和感を感じるも、津城の手先が水島ってのは、やられた、てっきり古江だと思っていた…みたいに、それなりにスリリング?な展開を楽しめたw2014/10/16

れみ

163
「百舌の叫ぶ夜」の続編。能登の断崖で転落した〝百舌〟が北朝鮮の工作員として日本にやってきたらしいと知った倉木は大杉、明星とともに捜査を始める…というお話。読んでる最中に録り溜めてたドラマ版をまとめて見たけど、もはやあまりにも違うお話なので別物としてそれぞれ楽しんだ感じ。最初からなんとなく引っかかってた登場人物がいたけど、ラストでそういうことか〜と思わされた。そのうち続きも読もう。 2014/12/23

黒瀬 木綿希(ゆうき)

146
人を騙し、優位に立つ事の快楽に酔いしれた嘘吐きたちが繰り広げる騙し合い合戦。倉木警視や津城警視正に振り回される大杉警部補や明星巡査部長に思わず同情してしまう。しかし今回はその大杉のカッコよさや明星の人間臭い姿が強く印象に残りました。組織の中で生きる人間たちによってドス黒く煮込まれ、ヘドロ然とした警察の腐敗。それを正し、森原に引導を渡すためとはいえ多くの冷酷な手段が用いられ、それすらも闇に葬られてしまうこの世界観。そしてエピローグを読むと、より一層この三人の活躍から目を離せなくなる。2021/01/06

KAZOO

138
百舌シリーズの第2作。病院での大量殺人事件、主人公独自の捜査あるいは仲間を巻き込んでの捜査などがあり、警察庁あるいは警視庁内部のかなり陰謀めいた話となっています。それと今度は百舌が北朝鮮から帰ってきてと息を持つかせぬ感じです。今回はかなり興味を持って読んでいますが最初の時はそれほどひかれなかったように思われます。最近のほうが現実的な感じを受けるからでしょうか?2015/10/10

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