文春文庫<br> あたらしい哲学入門 - なぜ人間は八本足か?

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文春文庫
あたらしい哲学入門 - なぜ人間は八本足か?

  • 著者名:土屋賢二
  • 価格 ¥641(本体¥583)
  • 文藝春秋(2014/03発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167900373
  • NDC分類:100

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内容説明

ツチヤ先生の、お茶の水女子大学で学生の人気を集めた初心者向け講義をここに再現! 「火は消えるとどこへ行くのか」「毛が何本抜けたらハゲなのか」「なぜ空は青いのか」「人生は無意味か」など、さまざまな“哲学的問題”を思いもよらない方法で次々に解いてみせ、哲学の核心に直接導く新しいタイプの本格的哲学入門です。「一点のくもりもなく哲学について分かっていただけることを目指しました」(ツチヤ先生)

目次

講義の方針
問題が無意味になるとき
ことばが無意味になるとき
強力な武器:基準
基準の使い方
よく使われるけど間違っている論法―「人生は無意味だ」
二つの意味を混同して出てくる問題
だれでも答えられるはずなのに答えられない問題

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろちゃん

65
「なんとなく分かったっていう人は哲学には向いていないと思う。多分学門自体に向いていないと思う。」その言葉が悔しくて150ページぐらい読んだ。人から聞くことは幼い頃から大概そのまま信じてきた。騙されやすい。冗談が通じない。よく言えば素直?この本を読んでみて思った。世の中にはいかに考えられる問題がたくさんあるのか、そして自分がいかに考えていないということが!この本で考えていることについて考える必要性を感じなくて読むことを辞めた。考えようと思ったことについては徹底的に考えられる人間になりたい。2016/07/10

へくとぱすかる

38
これまでになかった哲学の入門書。だろう。基本的な論調は、問題として間違っていること、ナンセンスであることを示して、哲学的問題を解決(解消?)しようということである。これを読むと、多くの哲学の本に書かれていることが、実は問題のないところに問題を見いだしてしまい、それと悪戦苦闘してしまっている結果だ、ということになりそうだ。ぼくは永井哲学が好きだが、永井氏自身、他の人は何とも思わなくて、自分だけが問題と感じていることを考えているという意味のことを述べている。本書をずるい解決と決めつけず、哲学を客観的に見よう。2014/11/30

アリ子

26
大学の講義を聞いているようでとっつきやすいのだけど、「分かる」と「決める」の話しなどでは狐につままれた。「夢に出てくる裸の看護婦」の話しを時々思い出すことにしよう。試しに5才の子供に、「人間はなぜ八本足でしょうか?」とたずねてみたら、目が点になって可愛かった。2015/02/18

ちさと

25
「哲学の問題はことばの規則に反している、あるいはことばの規則違反を含んでいるのではないか」という命題を、かみ砕いて解明していきます。あちこちに土屋先生らしいおやじぎゃぐを散らかしていますが、とても面白くわかりやすい。あぁ哲学者って絶対理屈っぽい。楽しい読書でした。2018/10/25

佐島楓

23
面白かった。お茶大の講義録ということだが、かみ砕いた説明なので中高生の読者にもおすすめできる。詭弁みたいな内容でも突き詰めてゆけば哲学の入り口に立てると教えていただいた。ほかの本も読んでみたい。2014/03/30

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