起業家はどこで選択を誤るのか ― スタートアップが必ず陥る9つのジレンマ

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起業家はどこで選択を誤るのか ― スタートアップが必ず陥る9つのジレンマ

  • ISBN:9784862761682

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内容説明

<p>だれと起業するか? だれを雇うか? だれに投資してもらうか?
全米最高峰の<起業の授業>と絶賛された、ハーバード・ビジネススクールの気鋭教授が明かす、起業の「失敗の本質」。</p><p>他に類を見ない圧倒的な調査・研究による「濃密なケーススタディ×詳細な統計データ」
約1万人の起業家データベース、有名・無名の起業家へのインタビュー、全米の起業家調査の収集・分析など、ワッサーマン教授10年間の研究をまとめたのが本作。教授は米国経営学協会イノベーション教育賞、ハーバード・ビジネススクール優秀教職員賞、全米トップ10アントレプレナーシップ・コース(インク誌)を受賞するなど、いま注目の学者のひとり。</p><p><本書で扱われる主なトピック>
●1人で起業するか、チームで起業するかを判断するポイント
●早い起業と遅い起業のメリットとデメリット
●誰と起業するかをどう決めるのか、相手によって考慮すべきことは何か
●肩書きはどうやって決めればよいか
●エクイティや給与はどう決めたらよいか
●いつ誰をどんな役割で雇えばよいか
●投資家とはどう付き合っていけばよいか
●ファウンダーCEO交代はどんなきっかけで、どのように起こるのか
●富とコントロールを両立した「起業家の理想」は実現可能か
●ブロガー、オデオ、ツイッター創業者の破天荒起業録
●典型的な「人の問題」に陥ったジョブズ&ウォズニアック</p>

目次

第1部 創業前夜(イントロダクション キャリアのジレンマ)
第2部 創業チームのジレンマ(ソロかチームかのジレンマ 人間関係のジレンマ 役割のジレンマ 報酬のジレンマ 3Rシステム)
第3部 創業チームを超えて(雇用のジレンマ 投資家のジレンマ ファウンダーCEO交代のジレンマ)
第4部 総論(富かコントロールかのジレンマ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yuma Usui

27
10年かけ1万人近い起業家を調査し研究をまとめた一冊。企業経営で陥るジレンマを多くのケーススタディで明らかにしている。「富とコントロール」のトレードオフが鍵を握り、富=経済的な利益=リッチ、コントロール=組織的な権限=キング、として志向性の違いで出会う問題が異なってくる。誰と起業し誰が代表になるか、誰から出資を受けどれほど株式を渡すか、報酬は現金か株式かその分配は平等か公平かなど。報酬、役割、関係の整合性が大切。友人や恋人と起業し、経営で揉めて破局し個人の生活が散々になるケースも有り考えさせられた。2020/06/28

赤星琢哉

27
起業からエグジットまでの様々な問題をデータを元に解説。キャリアのどのタイミングで起業すべきか、ソロで創業するか共同創業者を探すか、共同創業者はどういう人物を何人選ぶか、会社は富とコントロールどちらを目指すか、エクイティの分割や報酬をどうするか、資金調達時の放出の割合や注意すべきポイントは何か、売却をするべきか。などなどこれから起業する人は必読なんじゃないかな。エグジットや上場までの話になるので、起業した人も自分のタイミングと合わせて読むと面白いと思う。2018/02/05

Kenny

3
「委任出来る仕事が多くなると、幹部が部下である従業員を効率的に管理出来る場合には、構造的レバレッジの値が増えることで会社の業績は上がる。これは、部下で従業員が幹部からベストプラクティスを学び、幹部を支えて行くからである。」、「創業前に全く面識がなかった共同ファウンダーは、そういった人間関係を前提にやってくと決めて、報酬と整合性をとる必要性がある。重要なのことは互いを全く知らないと理解することだ。」人間関系を合理的な側面から捉えると、報酬とマッチングに行き着くため、金銭と価値観を始めに伝えるようにする。2016/10/10

夜郎自大

3
起業家と付き合うことを実務上経験してきた自分にとっては、暗黙知をできる限り形式知化しようとしてくれている、という印象。特段真新しいことはないが、豊富な実例をもとに具体的事例から抽象化して読む側が整理して理解しやすいようになっている。良書。2014/11/20

山田案稜

3
起業したばかりの人、これから起業したいと思っている人。この本を読んでも多分、すぐには役にたたない。むしろ、しんどい話が多くてモチベーションが下がるかもしれない。おまけに分厚い。でも、読んでおくといつか必ず役に立つ本です。そう、必ずです。著書では、「コントロール」と、「富」という、二つのキーワードをもとに、スタートアップが陥る重要なポイントに触れています。権力と富は必ずしも仲良しではないのです。本書で印象的なのは、豊富な調査データをもとにして、とにかく「人間関係」に特化した内容になっていること。貴重な一冊。2014/02/08

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