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内容説明
オスが進化の先導者だった!? ネアンデルタール人と現代人はいつ分かれたのか? 生物最古の枝分かれはどうおきたのか? いまだ多くの謎につつまれている生物の進化。化石には残らない進化の情報が、突然変異としてDNAには刻まれている。DNAに秘められた生物の歴史を丹念にたどり、進化のしくみを解き明かす分子進化学。その基礎から最先端の成果までをわかりやすく紹介する。DNAが語る生物35億年の歴史。(ブルーバックス・2014年1月刊)
目次
ダーウィンと近代進化学の幕開け
遺伝のしくみ
DNAで進化をみる
遺伝子がもつ進化の情報を探る
分子進化の保守性
分子進化速度
インフルエンザウイルス=進化のミニチュア
オスが進化を牽引する
類似の配列をコンピュータで探す―バイオインフォマティックスへの礎石
コピーによる遺伝子の多様化〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
樋口佳之
38
分子進化と表現形進化の関連に関する一つの可能性について考えてみたい。すなわち、一度集団に広まった変異、特に中立変異、あるいは遺伝子が、後の進化の過程で再利用されることで新たな進化、特に表現形進化に寄与する可能性について/頭に入ってこない部分は一応読んだというレベルですが…。この考え方に触れたのが収穫で、それで十分読んで良かったと思います。2021/05/19
ノコギリマン
32
再読。うーむ、やっぱりこの本は面白いねー。小難しいところはよくわからないけど、ワクワクします。2015/03/22
WATA
28
分子生物学のわかりやすい入門書。分子生物学とは、いま生きている生物同士のDNAやタンパク質を比較することで、進化の過程でそれぞれの生物がいつごろ枝分かれしたか、を推測する学問分野のこと。予備知識が無くても理解できるように説明されており、突然変異はどう起こるのか、どうやってDNAを比較するのか、ヒトとチンパンジーはいつ枝分かれしたか、などがよく分かる。文量が多いため、今回は興味ある部分だけを拾い読みした。機会があれば、再度ゆっくりと全体を読み直したい。2014/02/27
Francis
15
7年間積読。生物がどのように進化したか、おもに遺伝子、あるいは分子の分析から分かることを中心に叙述している。400ページ以上もあるが、生物進化は複雑なのでこのくらいの分量になるのはやむを得ないだろう。それでも割と分かりやすくまとめてあり、面白く読めた。子供の頃科学の本を読んでわくわくしたものだが。その時の感覚を取り戻した気分になれる。2021/05/05
calaf
13
進化はDNAコピーのエラーが牽引。精子の方が卵子よりも数が多いのだから、分裂(コピー)も多数回行われているはず。すなわち、進化はオスが牽引している!なるほど...というような話がいろいろまとめられています (^_^;;;2014/06/24