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内容説明
昭和30年代前半の日本奥地紀行。1960年に単行本として初めて刊行された際は、秘境ブームを巻き起こした紀行文学の傑作。戦後の復興を遂げ、都市部では好景気に沸き立つころ、雑誌『旅』(日本交通公社)の名編集長として知られた岡田喜秋氏が、 日本各地の山・谷・湯・岬・海・湖などを歩いた旅の記憶をまとめた紀行文18編を収載。紀行の名手が紡ぎだす文章は、ときに鋭く、ときにやさしい。高度経済成長の陰で失われていった日本の風景を描写した、昭和三十年代の旅の記録としても貴重である。初刊行後、2度、文庫化単行本化された不朽の名作が、半世紀以上を経たいま、著者の最終校訂を経て、 「定本」としてヤマケイ文庫に収録されました。 新たな「秘境ブーム」が起きているいま、半世紀前の「秘境」の現実と、現在の「秘境」の様相を比較してみるのも興味深い。 巻末の解説は、ドイツ文学者・エッセイストの池内 紀氏が寄稿。
目次
<目次・内容>
◎山
山頂の湿原美と秘湯 赤湯から苗場山へ/
九州山脈を横断する 五家荘から椎葉へ/
乳頭山から裏岩手へ 秘話ある山越え
◎谷
神流川源流をゆく 西上州から奥信州へ/
大杉谷峡谷をさぐる 秘瀑の宝庫/
アスパラガスを生む羊蹄山麓 地場産業の創出
◎湯
中宮温泉の二夜 白山山麓の動物譚/
酸ヶ湯の三十年 冬の秘話/
夏油という湯治場へ 奥羽山中の秘湯
◎岬
陸の孤島・佐多岬 四国の最西端/
日高路の果て・襟裳岬 開拓民の連帯感/
四国の果て・足摺岬 憧憬者の心境
◎海
千島の見える入江 早春の野付岬へ/
四国東海岸をゆく 橘湾から室戸岬へ/
離島・隠岐の明日 新航路への期待
◎湖
氷河の遺跡・神秘な小湖群 津軽・十二湖/
木曾御岳のふもと 開田高原から三浦貯水地へ/
長老湖と高冷地 南蔵王に生きる人々
解説・池内 紀
感想・レビュー
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takaC
100
こぺたろう
ひねもすのたり
hitsuji023