朱元璋 皇帝の貌

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朱元璋 皇帝の貌

  • 著者名:小前亮【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 講談社(2014/10発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062777575

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内容説明

内乱が続いた元朝末期、困窮する民を救うために孤児から身をたてた朱元璋は、叛乱軍のなかで頭角を現していく。武勇の誉れ高き功臣や智謀に長けた軍師らも惹きつける魅力をいかにして伸ばしたのか。悪相といわれた男が、皇帝としての風貌を備えるに至った、史上最大の“成り上がり”半生を描く中国歴史長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

44
面白かったです。内乱が続いた元朝末期に、孤児から身をたてた朱元璋が頭角を表していく家庭が魅力的でした。そして遂には皇帝にまで成り上がってしまう。何もないところから上りつめていく半生にハマりました。2023/02/11

春風

15
明の初代皇帝である朱元璋を主人公にした小説。朱元璋は、名前すら聞いたことがないという程度の前知識で読み始めたので、どのような人生を辿るのかワクワクしながら読めた。朱元璋を現代の言葉で表すと、やや神経質で疑心暗鬼。社会主義者であり重農主義者と言ったところか。朱元璋の生涯を俯瞰すると、鄱陽湖の戦いという江南統一を決定づける一大決戦が待っており、兵力的に不利な朱元璋側が如何にこれに挑んでいくのかが丁寧に描かれており、楽しんで読むことができた。2017/10/31

世話役

12
著者の作品は本書で2冊目だが、どちらも日本では馴染みの薄い時代を一冊でまとめてくれており、読みやすい。小説としての勘所も心得ており、あえて架空の人物を入れたり、戦闘や心理戦の描写も巧みだ。過度な説明や歴史観を披歴しない点もよい。そして、文章が易しい。これらは著者が元学者であることを踏まえると際立った個性と感じる。ただ、本書で描かれるのは明朝成立までであり、その後については描かれていない。ゆくゆくは永楽帝あたりを主役にして描くのだろうと予想しているが、一代記としてはやはり物足りなさを禁じ得ない。2014/11/16

鐵太郎

7
青年期のはじめから絶頂に達したときまでの差を出世あるいは没落の振れ幅とするのなら、日本で最大の出世頭は豊臣秀吉、中国では朱元璋といわれます。その朱元璋の生涯を、小前節で綴ったもの。心やさしい無頼漢が皇帝になるまでどのように変遷したのか、どこが変わらなかったのか。読んでいて歯がゆい突っ込み不足もあったけど、こんな描き方の歴史小説っていいな。2015/07/25

coldsurgeon

5
民を建国した朱元璋の成り上がりぶりを描いた歴史物語。貧しい者たちを、弱い者たちを救おうと立ち上がった想いは、本当に成し遂げられたのか、と思ってしまうが、成り上がることにより、その想いは、少しづつ変貌していくのだろう。成長とは、変わることなのだから。2020/02/29

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