内容説明
社会の第一線で活躍してきた60歳代の女性たちが、シャンソンのコンサートを開きたい、という「夢」を実現させるまでを描いたノンフィクション。
還暦を迎える同世代の女性たちへの「応援歌」。
田部井淳子氏を中心にした「森の女性会議」というサークルがある。
山に行きたいけど、なかなか行けない人たちの異業種交流の会で、さまざまな経歴をもった女性が参加している。そのなかでPR会社社長、日本航空国際線の客室乗務員から転職した弁護士、ロレックスの広報部長、宝塚歌劇団に在籍したのちブティック経営、そしてセブン・イレブン・ジャパンの取締役という5人が、素人でもシャンソンのコンサートをやりたいと夢を語っていたのが、実際に先生をみつけ、レッスンに励み、数々の障害をクリアして、シャンソンのコンサートを実現させてしまった。
結婚、子育て、仕事、介護などの波乱に富んだそれぞれの人生を軸にして、素人がレッスンを積み、コンサートを開くまでの経緯をからませながら、夢を実現させる経緯を描いたノンフィクション。過去7回の公演の模様も加筆、2009年単行本化された同書のB6変形判仕様。
目次
プロローグ 三回目を迎えたコンサート
第1章 おでんパーティとシャンソン
第2章 しなやかな女性登山家
第3章 明るさと行動力の泉
第4章 思いに向かって一直線
第5章 半世紀前のタカラジェンヌ
第6章 コンサート実現への道
第7章 遊びゴコロの開花
第8章 司法への健気な挑戦
エピローグ 彼女たちの時代
エピローグのつづき 彼女たちのその後
解説 歌は人なり 市毛良枝