内容説明
大塩平八郎が起こした世直し一揆の余波で、大切な人を失った女将の小鈴。悲しみはとても癒えないが、南町奉行・鳥居耀蔵との戦いのため懸命に知恵を絞る。囚われている仲間の日之助は無事に牢を出られるのか? 『巴里物語』に隠されていた驚愕の真実とは? そして、小鈴は仲間と店を守り通すことができるのか? 大人気シリーズ、ついに完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
77
愛と自由と平等。この素晴らしさを謳った一冊の書物のために、多くの血が流れた。小鈴の父が著した『巴里物語』に異常なまでの執着を示す南町奉行・鳥居耀藏。その裏には意外な事実が隠されていた。知恵と度胸と愛敬で〈女だてら〉に幕府の勢力と戦う居酒屋の女将・小鈴の生きざま。これは、ペリーがやって来る少し前、江戸の片隅で命を燃やした一人の女性の物語。シリーズ完結。ブラボー♪2015/05/31
サンディK32
18
妖怪、の退場が意外にあっけなかったのと、大塩さんや、橋本さんにはかなりガッカリ… まぁ、史実というものは変えられませんから仕方ないとこ、ですが、あまりに間抜けなキャラになってしまいました。 安心して読める風野さんらしい作品ではありました。あっという間の十巻でしたね。2016/07/08
calaf
14
とうとうシリーズ最終回!...なのですが、あまりそういう感じはないなぁ...別に嫌いなわけではないのですが、それほどワクワクするようなシリーズでもなかった気がする...まぁ、普通の話? (^_^;;;2014/05/21
松風
14
フランス革命の「愛と自由と平等」の翻訳者の正体。2014/02/22
ううち
14
完結か…大塩さんは大坂と江戸の人間性の違いに苦戦。そして巴里物語が…!小鈴ちゃんたちは手妻のような事をうまく考えましたね。サクサク読めるので1巻から読み返してみようかな。2014/01/04