内容説明
骨が大好きなお嬢様、櫻子さんが、僕、正太郎の高校の文化祭にやってきた！ けれど理科室でなんと人間の骨をみつけて……。ほか、呪われた犬との遭遇などバラエティ豊かに贈る第三弾！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人００９
182
少し暗くて陰気だけれど北海道・旭川の自然と風土に触れられて人骨と人生の勉強になるスケルトン探偵ミステリの３冊目です。今回は３つの話で櫻子さん、ばあやさん、正太郎の推理がそれぞれに味わえるヴァラエティ豊かな趣向になっていますね。著者が最も力を注ぐ第３話では櫻子さんの何故か素っ気無く冷たい性格の理由が明らかになりますが、若い正太郎が頑張って不吉なジンクスを跳ね返して欲しいですね。正太郎は骨学と人生の師匠・櫻子さんの厳しいご指導のお陰で愚かなと言われながらも経験を積んで確実な成長が感じられるのが頼もしいですね。2019/08/25
雅
143
櫻子さんの人間性が掘り下げられていくシリーズ3作目。骨も出てくるけどそれ以上に感動的なエピソードがいっぱい。お祖母ちゃんのプリンは泣ける2020/05/08
よっち
107
飼い主に必ず死が訪れる曰くつきの犬を飼っている｢呪われた男｣、正太郎のお祖母ちゃんが好きだったプリンの秘密、正太郎の高校の文化祭にやってきた櫻子さんが理科準備室で人骨を見つけたりする第三弾。人付き合いが苦手な櫻子さんの推理をきっかけに、関わった人たちの本当の想いに気づく結果となるのがなかなか興味深いですが、櫻子さんの恩師の存在が明らかになったり、猫の骨のエピソードもあったり、未だ謎めいたままの櫻子さんのことを少し知ることが出来たり、うまく言えない関係ながら正太郎と櫻子さんの繋がりの強さを改めて感じました。2016/01/17
Susumu Miki(Dik-dik)
101
犬のへー太（ヘクター）登場。櫻子さんの標本士としての師匠筋の先生が登場して、謎だった過去の一端が見えてきました。今回も食べ物がいろいろと出てきます。そういえば、今回は人が死んでない話があったぞ(笑)！2015/05/04
ミホ
94
櫻子さん三作品目。参考文献からも思うのですが、結構がっちり骨を絡めたミステリーだと思います、ライトノベル寄りで読みやすい。そして第三骨目、ケーキ！あのケーキとても食べたいけどケーキがためにぷらっと行けない旭川！！食べ物が眩しい。本作、内容は泣きそうになりました。主人公の話も切ない、最後の話も切ない。ヘクターはかわいい。そしてエピローグは急に展開した話に驚いたのですが、ここは後々により紐とかれるのかな。いずれ次巻。2016/05/01
