内容説明
公園の木にぶら下がる女の首吊り死体。自殺なのは間違いないんだろうが、事件は事件だ。誰かが木登りをして、死体を下ろしてやらなければならない。ひと騒動の末になんとか片付けると、今度は若い男の射殺死体が発見されたとの一報が。やれやれと現場に駆けつけて死体の持つ免許証を見たニューヨーク市警の刑事ニックと相棒のエスポージトはびっくり仰天……夜も眠らぬ大都会で次々発生する難事件、珍事件。ニューヨーク市警の現役刑事が、自らの体験をもとに書きあげ、高い評価を受けた痛快きわまるポリス・ストーリー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
書斎六尺
18
著者はニューヨーク市警の現職の刑事だ。先ず自殺と思しき首吊り死体と男の射殺死体が発見される。この事件を担当するのは、内省的で忘れることが苦手なアイルランド系のニックと二世代前にシチリヤから移住してきた楽天的で前向きなエスポジートの二人だ。事件の謎解きと緻密な捜査を期待して読み始めたが全く違っていた。刑事の日常が事細かく描写される中事件が進捗しない。しかしこの性格の真反対な刑事の友情や苛立ち、市警での手続き、尋問、操作手順、そのリアリティーこそNPDの刑事が書けるものなのだ。少しの我慢と期待を持って下巻へ。2013/10/06
mayumi
5
うーん。登場人物の誰にも感情移入できない。著者は警察官だったそうなので、リアルではあるんだろうけど。あまり面白くないかなあ。2014/09/15
わたなべよしお
3
ニューヨーク市警の刑事の日常がうまく描かれているというのだろうか。どこまで読んでも大事件は起こらない。大事件を核にした物語と思い込んでいたから、最初はアレ?という感じだった。小さな出来事をどんどん積み上げていくというスタイルだ。だから、個々のエピソードは結構、面白い。下巻はどうなるか?2013/10/10
一柳すず子
1
内部監査に目をつけられた男と組むことになった警官ニックの日常を描く警察小説。根幹の事件はあるんだけどいくつかの事件が絡み合い、関係者には命を狙われ、相棒を心底信用もできず悩ましい。2016/01/31
きうりっち
0
上巻を読み終わってもちっともリズムに乗れず、読み進まなくて困っている。全く面白くないわけではないが、妙に文学的だったりして、興がそがれるというか、こんなところで気取ってないで筋の展開に努力してほしいとおもったりする。自殺した少女はほんとに自殺だったんならつまらない。ふざけたタイプのエスポジートのほうが魅力的だがニックが主人公なのか?全然魅力ないけど。下巻が全く楽しみでない。2016/11/07