角川SSC新書<br> 徳川三百年を支えた豪商の「才覚」

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角川SSC新書
徳川三百年を支えた豪商の「才覚」

  • 著者名:童門冬二
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  • 特価 ¥366(本体¥333)
  • KADOKAWA(2013/10発売)
  • ポイント 3pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784047316188

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内容説明

戦国時代が去り、平和な時代のように見える江戸時代だが、「士農工商」という身分制度の中で、商人にとっては過酷な時代でもあった。武家の無理難題に対して、「逆境こそ好機」と知恵と信念で立ち向かい、商機を掴んだ商人たち。庶民の暮らしを良くしようと奮闘した者から、困窮する大名家に成り代わって財政再建に命を賭けた者まで、世界でも稀有な徳川三百年の“平和と繁栄”を支えた豪商たちの「決断力」と「行動力」は、現代の企業人にも通じるはずだ。

目次

第1章 逆境を跳ね返し、江戸の繁栄を支えた―豪商の「発想力」(河村瑞賢(江戸元禄期の豪商)「カネも看板もなければ、知恵で勝負する」
角倉了以(京都の豪商)「日本海と太平洋の南北を“水の道”でつなぐ」 ほか)
第2章 江戸庶民に支持された「三方よし」という心得―豪商の「行動力」(西川甚五郎(近江商人・「ふとんの西川」創業者)「客の要求に先んじれば、商品は売れる」
市島喜右衛門(越後・新発田の豪商)「人に潜む宝の能力を掘り起こせ!」 ほか)
第3章 お客様が第一「先義後利」という商人魂―豪商の「決断力」(淀屋常安(大坂の豪商)「豊臣から徳川の世へ、“商人の目”で先の先を読む」
三井高利(三井中興の祖)「薄利多売と店前売りで、顧客を武士から庶民へ一新」 ほか)
第4章 大名の面目を潰さず、藩と民を救った―豪商の「交渉力」(本間光丘(庄内・酒田の豪商)「借金の申し入れに、身分は一切不要!」
広瀬久兵衛(豊後・日田の豪商)「藩を越えて通用する新貨幣を発行」 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

大奥のじぃ

8
なんというモチベーションの高さ。近江商人に代表される賢人達の物の見方、見極めるスタンスとニーズを探るパワーは何処から来るんだろう。日々の愚直な生活から見出された想いは祖国を支える血肉となったんだとしか思えない。西川甚五郎の大衆への心配りのありようにはマーケティングの見本としかいえない凄みすら感じるな。江戸の商人が居たからこそ今の世界に冠する経済立国ニッポンがあるんですね。 2016/03/24

tak

5
大型書店で見かけて題名だけで入手。意外に読み応え有り。下手な自己啓発本より説得力有るね。2013/09/15

スプリント

3
「お客様第一」「先見の明」「誠実」これらを兼ね備えた豪商達が掲載されています。もう少しアクの強い豪商も取り上げてもらいたかったところですがビジネス本の体裁なのでこの人選になったのでしょう。2014/06/08

まこ

3
紹介された商人の人たちは、「お客様第一」をそれぞれに考えて行動していて、河川・街道の整備をしたり、今でも通用する商売の方法を考え出している。時には偉い人たちと衝突することもあるけど、一歩も引かない。なんか、今のヘタな政治家よりよっぽど良いんですが・・・・(汗)2013/10/06

cdttdc

2
伊能忠敬や紀伊國屋文左衛門など、有名な人も居るものの、殆どは歴史書には出てこないような、地元で有り難がれる存在の商人達が沢山。こんなにも気概に溢れ、日本という国を思っていた人達か居たとは驚き。桐生の呉服商だった吉田清助が分業制を取り入れ、女性を戦力にしたこと。海保青陵が世の中の物は全てシロモノとして、商売をフラットに考えコンサル的な仕事をしていたこと。宿屋飯盛、石田梅岩、大阪の米相場を取り仕切った淀屋常安、借金を頼みに来た米沢藩家老の態度が悪いと説教をした本間光丘、頭を使わなくてはと思わされる。2014/03/01

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