ハヤカワ・ミステリ<br> カルニヴィア1 禁忌

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ハヤカワ・ミステリ
カルニヴィア1 禁忌

  • ISBN:9784150018757

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内容説明

ヴェネツィアの教会の石段で、女性の死体が発見された。死体はカトリックの女性には許されない司祭の祭服を着て、腕には奇妙な模様のタトゥーがあった。憲兵隊の大尉カテリ-ナは捜査を開始する。その頃、米軍基地に赴任した少尉のホリーは、旧ユーゴ内戦時の記録の公開を求める女性と面会した。ホリーは記録を調べるが、やがてその女性の死を知る。カテリーナとホリーは協力し、ソーシャル・ネットワーク「カルニヴィア」の創設者ダニエーレとともに、二人の女性の死に潜む陰謀に迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

137
このミステリーは好き嫌いがはっきりするのではないかと思われます。結構読んでいると重く暗い感じもするのですが、舞台がヴェネチアということと、主人公が二人の女性、さらにはマニアックなハッカーということで引き込まれてしまいました。解説で池上さんが海外の書評を紹介していますが、「ダ・ヴィンチ・コード」や「ミレニアム」を思い起こさせると書いていますが両書とも呼んでいる私にはそれほど軽くないし、くらい感じもしませんでした。主人公のキャラクターにもよるのでしょう。2016/01/22

紅はこべ

90
Wヒロインもの。金髪の米軍少尉と黒髪のイタリア憲兵隊大尉。絵になるな。映像化を意識?壮大な陰謀史観っぽいけど、妄想ではなく、あり得ると思えるのが怖い。ポール・ドハティーって実在の作家と同名なのは偶然?ピオーラはまるでダメ男だった。2016/11/02

ひめ

48
3部作ということで、全部揃わないと読まないはずが、フライングしてしまった。イタリアの雰囲気が主人公にも出ていて、それぞれお国によってキャラが違うなぁと楽しみながら読んだ。ヴェネツィア カテリーナ、ホリー、ダニエーレがどうやって出会うのか、この3人を信じていいのか気になりつつ、何年か前に行ったヴェネツィアを思い出しながら、食べ物も思い出しつつ、また行きたい気持ちになった。どこの世界でも、女性って虐げられてきたんだね。2015/08/28

seacalf

41
憧れのヴェネツィアが舞台の三部作ミステリと聞いたら、読まずにはいられない。Wヒロインにたじろぎつつも、憲兵隊、米軍兵士と馴染みないキャラ設定に大いに好奇心を掻き立てられる。美味しそうな料理、テンポ良く進んでいくストーリーに飽きずに読める(途中の後味の悪い不倫には萎えたが)。なによりユーゴ内戦については、情報操作やショッキングな暴行も史実に基づいた話。憤りを感じるだけじゃなく、どうしたら平和的な解決ができるのか、もっと歴史を知らなくてはと深く考えさせられる。重いテーマを扱いつつ、面白いエンタメ作品でした。2016/03/25

神太郎

40
図書館本。話によるとミレニアムシリーズやダ・ヴィンチ・コードを合体させたような話とのことだが、個人的には筆者が意識したとされるボーンシリーズの方がピンと来たかな。宗教色もありながらも移民問題や、今話題の「女性の社会進出」に対する偏見などが描かれており、主人公の強い女性たちもきっとそういう意図で描かれているのかなと感じる。イタリア内の腐敗を描いており、マフィアも関わっているのだろうがそれだけではないだろう。こちらも3部作なのでどう展開していくのかを時間があるときに借りてみていくことにしよう。2017/11/11

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