新人物文庫<br> 風土記謎解き散歩

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新人物文庫
風土記謎解き散歩

  • 著者名:滝音能之
  • 価格 ¥942(本体¥857)
  • KADOKAWA(2013/10発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784806148081

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内容説明

古代史は、一般的に史料が少ないといわれています。その少ない史料に記されているのは、国家の歴史・権力者の歴史が多くを占めているといっても過言ではありません。けれども、都に生活した人々の何倍もの人々が、全国各地に生活をしていたはずです。そのことを語ってくれるのが「風土記」なのです。「風土記」には、「古事記」や「日本書紀」にはない「風土記」ならではの世界や現代にも充分通じる発想が盛り込まれていて、一度読めばその興味は尽きません。本書によって、「風土記」が明らかにする古代史の世界を味わい、古代史をより一層身近に感じていただければ幸いです。

目次

第1章 『風土記』の世界編(『風土記』って何だろう? 土蜘蛛とは何か? ほか)
第2章 『風土記』の神々編(朝鮮半島にゆかりのあるアメノヒボコとは何者か? オオクニヌシと国を造った小さな神スクナヒコナとは? ほか)
第3章 『風土記』と神社編(出雲大社の建立は「国引き」の後?「国譲り」の後? 伊勢神宮と伊勢国とはどのような関係にあるの? ほか)
第4章 『風土記』の成り立ち編(『風土記』はどのような人によって編まれたのか? 『風土記』の成立年代は? ほか)
第5章 『風土記』散歩編(万病が治る「神の湯」と呼ばれた!?玉造温泉 出雲国の神名火山の役割とは? ほか)
第6章 全国「風土記の丘」編(山形県立うきたむ風土記の丘 しもつけ風土記の丘 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

8
全ての章が図版込み2〜4ページに纏められていて、読み味の軽いコラム集といった印象。「風土記の世界編」は記紀ファンにはおさらい程度の内容、「全国風土記の丘編」はいっそ表でよいのでは?という定形ぶり。けれど神々編、神社編は各章短いながらも発見があり面白かった。こんなにアメノヒボコ推してる本初めて読んだよ。記紀の内容や神名をある程度おさえていて、風土記との差異を楽しみたい私程度の入門者には、軽めの案内書として重宝します。さりげなく交通アクセスも逐一載せてくれているので、散策の手引きにも良さそう。2017/07/20

ぽんくまそ

8
記紀とは違う異質さにあふれた出雲国風土記を手に、出雲を回ったときは楽しかった。常陸国風土記は「春は花咲き、秋は紅葉。常陸よいとこ一度はおいで」という自画自賛な調子だったのが良かったのか読破できた。播磨国は初めの方で挫折。肥前国と豊後国は手をつけていない。なら、この手の入門書タイプからいこうとしたが、手分けをして書いているのが専門家たちなので、どうにも固い。謎が解かれるどころか、ますます謎が深まって行く。2016/01/26

かいちゃん

3
風土記についての解説本。 中央政府編纂が、古事記、日本書紀とするならば、風土記は地域密着型ということらしい。 出雲風土記がほぼ全文残っているそうだが、播磨風土記も確認すると、この2箇所、割りと関係が深いように見える。 しかし、この手の本は、ストーリー性を持たせることがなく、読みにくいし、伝えたいことが分かりにくい。 というか、あまり分からなかった(T_T)2015/04/10

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