小学館101新書<br> 中高年正社員が危ない 「解雇ルール見送り」に騙されるな(小学館101新書)

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小学館101新書
中高年正社員が危ない 「解雇ルール見送り」に騙されるな(小学館101新書)

  • 著者名:鈴木剛【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 小学館(2013/06発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784098251674

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内容説明

雇用危機に直面している社員の実態リポート!

産業競争力会議(議長・安倍首相)の民間議員を務める竹中平蔵慶應大学教授は「日本の正社員は世界で最も守られている」として、雇用規制緩和の旗を振っている。つまり、会社が社員のクビをもっと簡単に切れるようにすべし、というわけだ。しかし、この発言はミスリードである。OECDの調査でも30ヶ国中23番目という緩さなのだ。
 すでに日本を代表する企業でもつくられている「追い出し部屋」や、PIP(業務改善計画)という名のもとに行われている解雇など、中高年を中心とした正社員の雇用は揺れている。そして、これをチャンスと捉える人材会社はリストラビジネスで成長を続けている。竹中氏はいわずと知れた大手人材会社の会長でもある。
 政府は「解雇の金銭解決制度」は6月にとりまとめられる報告には入れない方針を打ち出したが、これは7月の参議院選挙を前に刺激的な話題を取り上げたくないという思惑からだ。つまり、安倍政権が選挙で大勝すれば復活するのは確実だ。 高止まりしている自殺者の数も雇用の不安定化と無関係ではない。もちろん、現在の雇用モデルのままでいいわけがない。では、どうすればいいのか?答えは本書の中にある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うたまる

1
「様々な働き方を自らの意思で選択することができる社会の実現は、労働の実態について全く無理解な現在の政府の有識者会議による安易な労働規制緩和を行うことによっては実現することはできない」……日本の雇用問題、とりわけ解雇についての実情レポート。具体例を踏まえ、問題のコアを網羅的に説明してある良書といえる。しかし、どういう形であれシステムの改善は難しい。一つ弄れば連鎖的に別の問題が生まれるから。特に、価値観の修正が最も高いハードルとなるだろう。就職活動における年齢差別、ここを乗り越えられるかどうか次第だと思う。2016/05/26

Naota_t

0
ある社員に仕事がなければ、仕事を与えるのがその上司やその部署の仕事、より向いている仕事へ配置転換を考えるのが人事部の仕事。それを放棄して、“PIP”を課すなんてとんでもない…仕事放棄に等しい。 大学時代に労働法で習った内容や判例もたくさん出てきて懐かしかった。日本は被雇用者に手厚いという意見が如何に正しくないか…よく分かりました。本書の題名は、コンビニにも売っていそうな軽薄な印象だけれど、内容はとても充実していて分かりやすいです。お勧めの一冊です。 2015/07/11

TiawPai

0
雇用はいろいろな要素があって難しいと思います。ただ、どんな規制を作っても、企業は解雇をやろうと思えばできてしまうと思います。それなら6ヶ月とか12ヶ月と決めて金銭保証を約束した解雇ルールつくることは個人的にはありと思います。その代わり、今以上に将来を悲観して物を買わない、子供を作らないと消費を完全に衰退させる社会になるでしょうが。同一労働同一賃金を推進しても万能ではないでしょうし、結局は期間限定契約公務員みたいなセーフティーネットは必要なのでしょうね。2018/01/28

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