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内容説明
農薬使用を前提に品種改良された日本のリンゴを、農薬も肥料も使わずにつくる方法を見つけた農家・木村秋則。彼の畑には、通常の1.5倍から2倍の微生物が生息するため土は肥え、伸び放題の草にすみ着く多種多様な昆虫類が害虫の大量発生を抑えている。また、リンゴ自体の免疫機能が高く、病気に対する耐性も強い。木村の畑を研究する学者が、「奇跡のリンゴ」を生み出した「自然栽培」の驚異のメカニズムを分かりやすく解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
21
自分で、畑をそれなりにやり始めて数年。一般的なイメージでいう農薬は使わないことにしている。竹とかから作られた酢などを使う場合はある。化成肥料も少し使っているので、有機ではないわけだ。それでも、草対策は草刈機や鎌、トラクターでやって、除草剤は使っていない。で、本を図書館で目にして読んでみたが、リンゴの木村さん関連のことが多いものだったので、少し、残念。ではあるが、微生物や小動物などのことは、そうだろうなと思う。土を起こしていて、ミミズがいたりすると嬉しくなる。ミミズもいない土は・・・ぞっとする。2015/07/22
Humbaba
12
なぜそのような現象が起こるのかはわからなくとも、再現性のある現象であれば理由は遠からず解明されるであろう。最初のうちは従来の常識と異なっているために受け入れられなくても、それが効果的であるとわかれば導入しようとする人は出てくる。そうやって広まっていけば、いずれは皆がその方法を選ぶようになるだろう。2013/12/25
むつこ
11
木村さんのこと(奇跡のリンゴ)ばかりだった感じ。題名や副題にも載せてほしかった。2015/03/15
nobinobi
3
自然栽培を生態学的な視点で見るとどうなのか、という導入本。自然栽培で利用する生物の力は、①植物ー土壌フィードバック、②生物相互作用ネットワーク、③植物免疫の三つ。自然栽培は、圃場の環境をフルに使おうとするが、圃場ごとにその環境が異なるため、再現性が難しい。理論としては素敵なのだが、いざやろうとすると再現性がネックとなってくるのだと思った。2016/12/14
テツオ
2
奇跡のリンゴ園に何度も足を運んだ学者による本。途中、わたしには専門的すぎる話も多かったが、奇跡のリンゴを読んでいればわりとすっと読めるのではないでしょうか。2014/09/23