王国の子（１）

著者名：びっけ【著】

講談社（2013/12発売）

• ISBN：9784063805840

内容説明

ある国に息づく残酷なしきたり。それは“影武者として生きること”。――場末の芝居小屋で役者をしていた少年・ロバートは、王位継承権をもつ王女・エリザベスの影武者として声をかけられる。「絶対生きて帰ってやる――」回り始めた運命の輪に、ロバートは飲み込まれてしまうのか？　偽り、罠、憎しみ。欲望に満ちた王室の闇を描く！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[あーさん☆転スラ·薬屋·本好き·魔導具師ダリヤ続々アニメ最高です！！(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)]

影武者。

2018/05/24

[U]

イギリスのエリザベス時代のひとっぽい立ち位置と名前がばんばん出ていて、これからどうイギリス史が絡められていくかで泥沼展開かが分かれる気がする……。繊細な感情の描写がいいな。エリザベスとロバートの交流がなんともいえない不思議な味つけ。群像劇の匂いも仄かに。どうなっていくのか気になってハラハラする。面白いです。

2014/01/03

[フキノトウ]

これから、もっとドロドロしていくんだろうな。影武者にハッピーエンドはあるのかな。

2013/06/23

[このん]

長い間積んでました(^^;;王様が亡くなった後の世継ぎになったエドワード。どうなる？王国の王位継承権三位となったエリザベスにも影武者が付く事になった。影武者を探すだけでも大変。色々な陰謀が渦巻く。(2013年6月18日 3337)

2013/06/18

[玉響]

電子書籍無料版にて読了。この国はあまりにも窮屈だ。守るべきものを守る為に自身を押し殺し、まるで呼吸するように何事も無かったかのようにやり過ごす毎日。けれどそんな生き方しか学んでこなかったから、思い知らされたの。外には溢れんばかりの民がいる事を。表の舞台で華やかに立つ裏側に、同じ数だけ苦しみを抱えた人がいる事を。光ある場所に影はでき、やがては光をも飲み込むほどの大きな闇を生み出してもなお、このシステムが変わる事は決してない。一瞬の気の緩みが命取りなこの世界で、私/僕は自分を見失わずにいられるだろうか――。

2016/02/19