内容説明
秀吉の妻ねねの愚痴をたしなめる信長、孫娘の病気を見舞う家康、本能寺の変の後、親友に助力を請う明智光秀――。下克上の時代、歴史の裏に隠された、武将たちの心情や意外な素顔が手紙を通して見えてくる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shimaosa
17
地元の大名、大友宗麟の国崩し獲得したときの手紙や織田信長のおねに対する手紙。心暖まるものから謀略を感じさせるものまで。意外と皆さん筆まめですね。2014/06/06
ウィズ
13
やはり今も昔も出来る人というのは、誰に対しても細やかな心遣いができるのだなというのが、織田信長の手紙を読んでみてかんじました。その他の手紙を読んでみてもやはり苦労の質も今も昔も普遍的だというのがよくわかりました。2013/06/25
カキ@persicape
2
読みやすくて良かったんだけど、著者の武将の好き嫌いがほんのり伝わってきてそこは抑えて‼︎と思ってしまった(^^;; こいつ大っ嫌い‼︎とか人それぞれ意見あるだろうが、全否定して貶すことはしてはいけないと思う。(もちろんこの著者さんそんなことしてないので一般論として)どんな年表や逸話だろうがやはり先人は敬うべきだ。ここまで時代を経ても名が残っているのに良いところがひとつもないなんてそんなはずはない。そういう心持ちなので世間のイメージとは違った姿をみせてくれる手紙という史料が大好きだ。2015/05/31
美亜希
0
時代毎に分け有名武将の手紙を読み下し文に解説を加えた一冊。一枚の手紙を紹介すると共にその頃の時代背景やその武将の人物像をわかりやすく説明している。やはり「手紙」というものはその人物がどんな性格なのかを浮き彫りにするもので、信長が部下の妻へ手紙を出してケアしたり孫の心配をひたすらする家康だったり、人間臭さが感じられる手紙は微笑ましい。個人的な意見だけど、筆者は三成あんまり好きではないのだろうか…。2015/03/30
かー
0
信長の手紙で有名なおねへの手紙や光秀の手紙など、有名な手紙から様々な武将の手紙があった。感動的なものもあり、浅井長政が送った家臣への感謝状・義昭の過去の遺恨を感じさせないような優しい手紙など読んでいて面白かった。戦国武将は武力があれば良いのでは無くいかに部下をマネジメントしていくのか、交渉を上手くしていくのか。気配り力が武将の実力の一部になっているのだと感じた。2021/06/11