内容説明
平凡な高校生の僕の夏休みは、三度の飯より骨が好きなお嬢様・櫻子さんと過ごすことで、劇的に刺激的なものになる。母にまつわる事件から、人間の悲しさと美しさを描き出す、新感覚ライトミステリ第2弾。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
た〜
181
今回は櫻子さんの意外な面を色々と見せてくれた。正太郎くんはあいも変わらず巻き込まれるばっかりだけど(笑)2013/05/31
夢追人009
175
北海道・旭川を舞台に骨マニアの偏屈美女・櫻子さんとグルメな食を愛する高校生・正太郎が遭遇する不思議な事件の数々を描いた異色ミステリの2冊目です。私は密かにいつも美食で正太郎をもてなしてくれる厳しいけど優しい「ばあやさん」が大好きですね。今回は老女の骨の話と迷子の幼女の話と日本のドンファン九十歳当主の死の話ですが著者は平凡なミステリで満足せずに毎回新鮮なサプライズを読者に届けてくれますね。櫻子さんは一見クールな冷たい女だけど一理ある鋭い独自の倫理感の持ち主ですので若い正太郎に大事な本質を学んで欲しいですね。2019/06/27
ひさか
149
2014年5月角川文庫刊。書下ろし。シリーズ2作目。3話の連作短編。前作に続き、櫻子さんの推理が冴える。展開が、ワンパターンで疲れます。2017/06/02
雅
130
タイトルが示すように必ず『死』が存在してるんだけど、悲劇だけでは無い。特に第二骨でのダメ母親が見せた子供への想いは泣ける。櫻子も変人ながらも感情的な部分が垣間見えた2020/05/06
よっち
117
夏の初めに櫻子さんに付き合って山に出かけた正太郎が、ひっそりと眠る骨に遭遇したり、熱帯夜の深夜にコンビニで三歳くらいの子供に遭遇したり、薔子の実家である藤堂家当主の卒寿のパーティで祖父が心不全で亡くなる第二弾。ふとした偶然から発見した白骨死体が意外なところに繋がっていたり、コンビニで赤ちゃんに遭遇したら危険な事件に巻き込まれたり、親戚の家に行ったら怪しい死に遭遇したり、いろいろ縁は出来ていっていますが、二人は少しばかり事件遭遇率が高過ぎですね(苦笑)旭川のご当地トリビアやグルメもなかなか興味深かったです。2016/01/16