内容説明
大奥に将軍家斉の子を殺めた輩がいる……。小姓組頭・林出羽守は獅子身中の虫を炙り出すべく、大奥を探る女を用意せよと妾屋昼兵衛に厳命。白羽の矢が立ったのは仙台藩主の元側室・八重。だが、かつて体を張って彼女を守った大月新左衛門も場所が大奥では何もできぬ。女の欲と嫉妬が渦巻く大奥で八重の孤闘が始まった。読む手が止まらぬ第四弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
100
妾屋昼兵衛女帳面四「女城暗闘」4巻。 お~八重さん、主役大奥で大活躍、側に八重さんが居ない新左衛門さん、為す術も無し次巻大活躍を期待、それにしても昼兵衛をも手玉にとる出羽守憎いですね。2019/03/15
はかり
16
シリーズ4冊目。いよいよ八重が大奥へ乗り込む。将軍の子の命を狙うのは誰かを探るため。昼兵衛も林小姓組頭の命なら協力せざるを得ない。大奥だけに新左衛門も手が出せないか。2021/05/31
うさこ@タッタカタ
9
大奥編、いろんな作法は聡四郎さんで勉強済み。キィイーあの女狐め〜も、お馴染み。2018/05/07
klu
8
山城屋昼兵衛は、勘定吟味役シリーズの紀伊国屋文左衛門に性格が似てますね!2018/10/03
sken
7
この作者さんにしては、ワリとシンプルに敵と味方がハッキリしており、妾屋という仕事を真摯に取り組む昼兵衛と、浪人新左衛門、さらに元伊達藩のエライさんの妾だった八重等、人物設定もわかりやすく、すっきりと楽しめる作品だと思います。個人的には深謀遠慮で裏でモソモソする作品だと、途中で何がなにやら分からなくなってきて、最終的には“全員敵!”と投げやりな読み方になってくるので、こういった作品の方が力を入れて読むことができますぜょ。2013/04/18