キャリア官僚の仕事力 秀才たちの知られざる実態と思考法

個数:1
紙書籍版価格
¥803
  • 電子書籍
  • Reader

キャリア官僚の仕事力 秀才たちの知られざる実態と思考法

  • 著者名:中野雅至【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • SBクリエイティブ(2013/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784797368697

ファイル: /

内容説明

近ごろキャリア官僚を見直す動きが高まっている。不景気を背景とする1990年代後半からの官僚バッシングもあってキャリア官僚の印象はよくなかったが、民主党政権の体たらくや財務省主導体制の復活もあって、官僚を見直す動きが徐々に強まっているのだ。
リーマンショック以降、ベンチャー起業家や外資系企業に魅力がなくなったこと、大企業でさえ不安定なことから、官僚という職業が「安定感あるエリート」として見直されていることもある。実際、2009年から国家公務員試験受験者数は下げ止まり、反転している。
さらに最近は現職官僚や元官僚の本がよく売れているだけでなく、『米国製エリートはどこまですごいのか』(東洋経済新報社)、『官僚に学ぶ仕事術』(マイコミ新書)、『財務官僚の出世と人事』(文春新書)などの“エリート本”の類も売れている。官僚(エリート)そのものについての関心度が高いことを物語っている。
本書では、厚生労働省の元キャリア官僚であり、官僚の実態を知り尽くす著者が、日本のトップエリート・キャリア官僚の仕事力を徹底解説。彼らが組織の一員として、また個人としてどういう仕事力を持っているのかを通じて、生々しい霞が関の現場をも知ることができる。

目次

序章 官僚仕事はブラックボックス?
第1章 官僚の実態
第2章 官僚の仕事体力
第3章 官僚仕事はスケジュール観が肝
第4章 霞が関に学ぶ最強の文章術
第5章 官僚の発想力
第6章 官僚は相場観で勝負
第7章 難攻不落の相手を落とすプレゼン術
第8章 情報分析は官僚の真骨頂

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いたろう

45
著者は元厚生労働省のキャリア官僚。東大出身ばかり、エリート意識の塊のような官僚の中にあって、私大出身の著者だからこそ、冷静に俯瞰できるキャリア官僚の実態。深夜までの仕事が常態化し、徹夜も多いキャリア官僚が、いかにして仕事を処理しているか。という以前に、何故、そんなに忙しいのか。国会議員、他省庁、業界団体等、各方面の合意を取りつけるための調整作業、国会議員に振り回され、国会議員のために国会の答弁を作成し、膨大な量の報告書を作る。批判されることが多い官僚だが、彼らの仕事ぶりが日本を支えているのも確か。2017/03/19

hatayan

31
霞ヶ関で政策立案に携わるキャリア官僚の仕事術を、大学教授に転じた元キャリア官僚が解説。 優秀な官僚に求められるのは仕事の段取りをごく短時間に着想し、トラブルに遭っても冷静に判断できる「相場観」。 官僚は膨大な情報を迅速に処理するために、文章を書く前に全体像と切り口をまず決める。限られた時間で成果を出すため積極的に情報収集する姿勢が高度な読解力を育てる。土地勘がある分野であれば即座に盛り込むべきことの峻別ができるので説明は簡潔になる。 頻繁に繰り返される「相場観」は仕事を効率よく回すキーワードと感じました。2019/06/30

糜竺(びじく)

20
世間ではたたかれがちな官僚ですが、やっぱりエリートといわれるだけあって超優秀なのが分かった。2020/03/21

よーこ

15
官僚の仕事ノウハウの話ではなく、官僚の仕事や生活を書いた本。Kindleで安かったから購入したけれど、定価で買ったら後悔したかもしれない。でも官僚の仕事が私たちが思う以上に大変だということは分かった。あとは当然ながら、かなりの書物を読み、勉強していること。効率的に深く勉強するためには、新書から読むのが効果的であることなどは、自分の生活にも活かせそう。2016/05/27

てつJapan

14
【〇】三度も読んでた。2012年刊。官僚たちの資料の読み込みや情報収集が半端ではなく、この本を読むたみに頑張らねばと思う、資料に対する記憶力0の私。2019/06/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5657564
  • ご注意事項