内容説明
開明派を憎む鳥居耀蔵がとうとう南町奉行に就任。弾圧の機運高まる麻布の町で、居酒屋の女将・小鈴は恋仲の男とそば屋にいた。店の女将が店主に向かって〈そば切りが十八、うどんが二十六〉という不思議な注文を告げるのを見た小鈴は、その謎を解くうちに自分たち二人の行く末まで悟る。さらに小鈴には、心えぐられる決別が迫っていた……。傑作シリーズ第八弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
67
小鈴と仲間の天敵・鳥居耀藏が南町奉行に就任し、麻布の町に弾圧の機運が高まる。恋仲の男との別れを経験した小鈴には辛い時期が訪れるが、物思いにふける間もないほど、事態は動き始める。なじみ客として通っていた林が鳥居だったと知った小鈴は、ついに直接対決に……。2015/05/31
calaf
21
なるほど、江戸言葉でフランス革命を表現すると、こうなるのか...2014/03/05
こおり
13
女だてら(8) 嘘つき!そこでそう来ましたか。このシリーズ、どういう決着になるんだろう。なんだか不安な気持ちがまとわりつくなあ…。残り2冊、風野さんを信じて読むとしよう2015/01/28
ひかつば@呑ん読会堪能中
10
タイトル「嘘つき」の使われ方が絶妙だった。母おこうの頃からの客である林洋三郎に対し小鈴が発する一言。それは星川を助けるためなのか、思わず出た本心なのか。のんびりしていた話が一気に動いた本巻、いよいよ目が離せないな。2013/01/27
サンディK32
9
其々の行く末が剣呑な中に飲み込まれて… そんな感じで九巻へ。2016/07/04