日本経済新聞出版<br> 七つの会議

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日本経済新聞出版
七つの会議

  • 著者名:池井戸潤【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 日経BP(2014/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532171162

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内容説明

トップセールスマンだったエリート課長・坂戸を“パワハラ”で社内委員会に訴えたのは、歳上の万年係長・八角だった―。いったい、坂戸と八角の間に何があったのか?パワハラ委員会での裁定、そして役員会が下した不可解な人事。急転する事態収束のため、役員会が指名したのは、万年二番手に甘んじてきた男、原島であった。どこにでもありそうな中堅メーカー・東京建電とその取引先を舞台に繰り広げられる生きるための戦い。だが、そこには誰も知らない秘密があった。筋書きのない会議がいま、始まる―。“働くこと”の意味に迫る、クライム・ノベル。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

抹茶モナカ

812
八角さんくらい鋭いならば、万年係長でも良いけど。ドーナツの話は、際立って面白かった。会議って、組織内外であるもので、着眼点は素晴らしい。そして、組織には体質や人間関係というものもあって、順応出来ないなら、組織から出るくらいの気構えも必要なのかもしれない。鋭くない万年係長には、八角さんはヒーローだな。2013/07/24

遥かなる想い

646
NHKで放映されたドラマの原作。エリート課長だった坂戸がパワハラを理由に飛ばされ、後任の原島課長がその後を継ぐ。ドラマでは東山紀之が演じていたために、原島中心の物語だったが、原作では隠蔽を暴こうとする人々、隠蔽しようとする人々の人生が、独立した章立てで、骨太に描かれている。その背景に見え隠れするのは著者のサラリーマンへのある意味応援歌であり、池井戸潤が人気が高いのもここにあるのかもしれない。ひたむきに高度成長を目指した時代、先輩たちはこの本のように生き抜いてきたのかもしれない。だがその終着点はとても哀しい2013/08/16

サム・ミイラ

597
シャイロックの子供たちと同じ手法。誰が主人公か分からないところも似ている。ただしこちらは銀行ではなく中堅の電機メーカー。パワハラ疑惑で任を解かれたひとりの営業課長から始まるありがちな話と思いきや、過去の不正な営業活動やリコール隠しなど会社の暗部を鋭く突くダークなクライムストーリーに変貌してゆく。いつも以上にリアルで緻密な展開は読み応えがあった。ただ惜しむらくは、ラストが駆け足すぎて物足りない点。ここをもう少し丁寧に描いてくれれば氏の代表作の一つになっていたのではないかと思う。2015/03/23

にいにい

592
池井戸潤さんの企業小説再び。人は、何のために働くのかな?生活、家族、幸せ、富、名声や肩書?この作品は、登場人物の生い立ちや社内での葛藤も絡ませながら、材料の強度偽装事件に迫っていく。その中で働く意義を考えさせられる。「虚飾の繁栄か真実の清貧か」「客を大事にせん商売は滅びる。」 最後は、この言葉になるのかな。ネジの大切さが、池井戸さんのいろんな作品に出てくるよね。池井戸さんの原点かな。村西さん、八角さんの生き様。八角さんの奥さんもいいな。残業にドーナツの無人販売は、妙案。わが社も出来ないかな。面白い一冊。2014/06/08

ミカママ

577
ストーリーが多少とっちらかった感あり、登場人物も多いし、池井戸さんにしては読みにくいなぁ、と思ったら日経新聞電子版掲載とか。最後はもちろん、企業はこうあるべき、一件落着〜〜なんだけど、ねぇ。不肖このあたくしメも、OL時代には毎朝満員電車で日経を八つ折りにしては読み倒してましたが、朝からこんな企業小説読んだら、会社行くのが嫌になるんじゃ?と余計な詮索をしてしまいました笑2015/10/09

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