内容説明
待望の『逆説の日本史』別巻シリーズ第2弾!
大ヒットを記録する歴史ノンフィクションの金字塔『逆説の日本史』が10倍面白くなる「別巻シリーズ」。
待望の第2弾は「ニッポン風土記[東日本編]」。
北陸道(若狭・越前・加賀・能登・越中・越後・佐渡)、東海道(伊賀・伊勢・志摩・尾張・三河・遠江・駿河・伊豆・甲斐・相模・武蔵・下総・安房・常陸)の30国のほか、蝦夷、琉球王国、そして日本国のお国柄と気質に迫ります。
ニッポン列島に住む民族は、いつから「日本人」になったのだろうか? 旧陸奥国の青森県には「壺の碑(いしぶみ)」が保存されている。「日本中央」と刻まれたこの石碑は、なぜ京都ではなく「さいはての地」にあったのか。それは征夷大将軍坂上田村麻呂が大和民族とは違う蝦夷の王アテルイを征服した際に建てられたからだという。この事実は、もともと東北地方が「日本」であり、それを「倭(ヤマト)」(大和朝廷)が征服し、国号を奪ったのではないかということを物語っている〈陸奥国の項〉。
その他、「なぜ東海道五十三次に名古屋が入ってないのか」「徳川家康が三河者でなかったら鎖国政策はなかった」……日本と日本人のルーツを辿ります。
目次
第1章 北陸道(若狭国(福井)
越前国(福井) ほか)
第2章 東海道(伊賀国(三重)
伊勢国・志摩国(三重) ほか)
第3章 東山道(近江国(滋賀)
美濃国(岐阜) ほか)
第4章 特別編(蝦夷国(北海道)
琉球王国(沖縄) ほか)
付録 元禄十四年版『新人国記』(関祖衡著)にみるお国気質
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
122
今まで逆説の日本史で書かれていたことや調べられていたことから派生してこのような本を作り上げたようです。エッセイというかちょっとしたことなどを各県別にまとめられています。「人国記」を井沢さんの目から新たに書いたということなのでしょう。2016/05/30
gonta19
89
2012/10/5 Amazonより届く。 2017/7/12〜7/21 先日読んだ西日本編に続き、東日本編。風土が人を作る、ということだが、納得できるような出来ないような。語学のように環境が、ということなら分かる気もするが。でも、〜〜人気質というのはあるような気もするが。難しい問題だ。2017/07/21
mazda
23
それぞれの地域に、それぞれの風土があるという、当たり前だけどよくわからなかったことが書かれており、非常に興味深かった。静岡といっても、遠江と駿河では全く気質が違う、など面白い内容だった。しかし、駿河の人の書かれようがかわいそうだった…。2013/08/31
ソラ
14
旧国に焦点を当てて、それぞれの国について記された一冊。広く浅くという印象だったので逆説の日本史のシリーズを読んでる自分としては少し薄味かなという気がしました 2012/11/23
Yukihiro Nishino
11
日本各地域の風土・人情等を、「人国記」をベースに井沢流に解説したもの。なかなか面白かった。2016/10/25