角川文庫<br> 僕と『彼女』の首なし死体

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角川文庫
僕と『彼女』の首なし死体

  • 著者名:白石かおる
  • 価格 ¥638(本体¥580)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041005330

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内容説明

僕=白石かおるは商社勤めのサラリーマン。自宅で切り落とした女性の首を渋谷の街に置き、ある「知らせ」を待っている。だが進展がないまま、自宅に何者かが侵入し、保管してある遺体から指を切り取って公園に遺棄した。不気味な模倣犯の目的は……? そして数日後、東京を襲った地震が事態を一気に加速させ――この謎はとても切なく、震えるほどに新しい。横溝正史ミステリ大賞の新しい地平をひらいた異色ミステリ!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょこまーぶる

65
面白い事は面白いが、若干消化不良気味な一冊でした。私は主人公のかおる君には共感できた部分とできない部分が混在していますね。首を切り落とした女性に対して、愛情は無かったと主人公は言っているが、果たして本心だったのであろうか?彼は純粋で幼稚すぎるほどのハートを持ち合わせているが故の言葉ではないだろうかと勝手に解釈してしまいました。そして、死者の言葉のままに行動に移している姿は大人にはなりきれていない在りようなのではとも思いました。それにしても、死体損壊とかの罪が無いものとなるとは大人の勝手すぎる。罪は罪です。2016/01/23

ゆかーん

55
表紙が大好きな夢花李さん(佐原ミズさんでもあります)。そして、奇抜なタイトルに興味を惹かれ手に取った一冊。主人公の名前は、著者と同じ「白石かおる」。女のような名前の男である彼は、ある日渋谷のハチ公前に、女性の生首を鎮座させます。なぜ、生首を目立つ場所に放置したのでしょうか?事件の犯人にも関わらず、平然と仕事をこなして行く主人公…。このまま未解決で事件が終わるのかと思いきや、小さな綻びが、徐々に犯人を導く手がかりに結びついていきます。主人公の飄々とした態度が殺人事件に似合わず、ラノベを読んでいるようでした。2016/06/26

ジンベエ親分

35
なんだか超越した主人公に高校生が書く文集に出てくるような同僚その他諸々の登場人物。動機もまったく筋が通っておらず、そもそもそんな希薄な動機で人の首を切り落とせる神経があり得まい。酪農家で牛の解体なんてやるか、とか腹を刺された人間が歩けるか(立つためだけでもどれだけ腹筋を使ってるか、という話)、死体損壊は民間企業が闇に葬れるほど軽い罪じゃないぞ、とかツッコミどころ満載。さらに東日本大震災を実際に知った読者には、作中の地震にまつわるエピソードは却ってリアリティに乏しい。あと電装品に関してもツッコみたいが字数が2017/02/19

青葉麒麟

26
不思議で独特な内容でした。主人公・白石の性格や挙動にいまいち感情移入出来なかった。他人が出来ない事をサラッとやって、何か問題でもある?みたいな感じに無性に苛っと来た。他の登場人物もいまいち。唯一良かったのはコンビニの店員さんかな?まぁ、そんな感じでした。2018/01/04

ちび

16
何とも…インパクトのあるお話でした。初っ端から衝撃的で、どうなるのか先が気になりましたが、生々しい描写が苦手なので、グロテスクに感じるところも所々ありました。まぁ、タイトルがタイトルですからね^^;いやぁ、白石さんは個性的だな。野田さんがいてくれて良かった(途中疑ってゴメンなさい)。エピローグはまさかの展開で個人的には珍しくエピローグ前の状態で終わった方が良かったのでは?と思ってしまいました。が、これはこれで良かったと思います。どっちつかずでゴメンなさい。2016/03/03

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