小学館文庫<br> ウォーム・ボディーズ ゾンビRの物語

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小学館文庫
ウォーム・ボディーズ ゾンビRの物語

  • ISBN:9784094087437

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内容説明

死者であるゾンビが人間の女性に恋をした!

ゾンビのRは、ある日、仲間と一緒に狩りに出かける。狩りとは、「生者」を見つけてその肉を食らうこと。Rは人間の若者ペリーを見つけて、大好物である脳を食べる。するとRの頭の中に、食べたペリーの記憶が入り込んで来て、その場に一緒にいたペリーの恋人、ジュリーに恋をしてしまう。Rは他のゾンビの攻撃からジュリーを守り、彼女をゾンビの棲み家である廃墟となった空港に連れて帰る。
しかし、「生者」であるジュリーの存在は、ゾンビの社会に波紋を引き起こし、Rはジュリーを人間たちが住む巨大スタジアムまで連れ帰ろうとするのだが……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うまる

32
【年末ゾンビフェア④】ゾンビ版『ロミオとジュリエット』 ゾンビが脳みそを食べると、頭にその人間の記憶が入り込むという設定がなかなか面白い。記憶の変化で自分が変わっていくのは東野さんの『変身』、異形の者との恋愛は『シザーハンズ』を思い出すのですが、それより希望に満ちた話で読後感が良かったです。ゾンビの一人称語りが結構楽しくシュールな笑い所があり、あまり起伏のある展開ではなかったけど飽きずに読めました。映像化すると撃沈しそうな感じがするので映画化してる事に驚きました。2020/12/25

チェ・ブンブン

10
ラストに無茶はあるものの、階級差がゾンビと人間という激しさにかなりの切なさを感じた。ゾンビ目線しかも、かなり語るゾンビ像に新鮮さを感じる。映画の公開が楽しみだ‼2013/08/03

topo

5
ゾンビと人間の究極の愛を描いたゾンビ版「ロミオとジュリエット」。哲学的で内省的なRの独白。ウーウー言ってるゾンビとは一味も二味も違い面白い。人間は考える葦である。ならば考えるゾンビとは?ゾンビを応援したくなる異色のゾンビ作品。 原作読む前に映画観たけど、映画も大好き。 ニコラス・ホルト演じるRが素敵すぎて、ゾンビ映画なのにきゅんきゅん💘 きゅんきゅんを補充したい人に全力で推せる映画。 原作はきゅんきゅん要素控え目だけど、その分哲学的で深みがある。2019/08/19

ヴィオラ

5
吸血鬼や人狼ならまだしも、さすがにゾンビと恋愛はちょっと無理がある気が…。ゾンビのくせに、やたらとアレコレちゃんと考えてて、これはこれで逆に怖いとか、そんな簡単にゾンビの気持ちを受け入れちゃうのとか人として何かが欠落してるのでは?…とか思って読み始めたけど、まぁそこはそれなりに理由付けがしてあって、読んでる間に気にならなくなった( ´¬`)2012/11/11

うさっち

4
映画予告を観て面白そうだったので読んでみました。襲った青年の脳を食べ彼の記憶が見えるようになった「ゾンビのR」は、その記憶の中で見た青年の恋人に恋をして助けてしまう、まさかの「ゾンビのラブ・ストーリー」♪一人称で語られるところや人間性を持つ変わったゾンビは「ぼくのゾンビ・ライフ」によく似ている。思ってたほどロマンチックでもないし、ちょくちょく語り手が「R」から食べてしまった青年の魂?に変わるので、ちょっと読みづらかったですが、映画でどうなるか楽しみ。2013/08/30

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