文春文庫<br> 推定無罪 〈上〉

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文春文庫
推定無罪 〈上〉

  • ISBN:9784167812089
  • NDC分類:933

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内容説明

1988年に刊行されるや日本の読書界に衝撃を与え、同年のミステリーベスト1に選ばれ、ついには80万部を売り上げた伝説のベストセラーが待望の電子化! 地方検事選挙が白熱する街で起きた女性検事補殺し。逮捕されたのは、被害者と不倫関係にあった敏腕検事──果たして彼は有罪か無罪か? 白熱の法廷戦、豊穣な人間ドラマ、最後に待つ驚愕の真相。これぞ不朽の名作! 本書の20年後を描いた、続編『無罪 INNOCENT』とあわせてお楽しみください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

328
★★★★☆ リーガルサスペンスというジャンルの草分け的作品。もちろん本作以前から法廷バトルを描いた作品は数多く存在するが、ここまで法曹界全体をリアルに描写したものは無いように思う。 再読なのでオチが分かった状態だったが、伏線が色んな箇所に散りばめられていることに気付けて面白かった。 ラスティが圧倒的に不利な状況下のまま下巻へ続く。2022/08/18

aquamarine

83
もう何年前かわからないほど前に読んでからの再読ですが、ラストの衝撃とそれを手に取った後の彼の所作は目に浮かぶように覚えています。今回、きっちりとその件が伏線として目の前に並んでいるのに驚かされました。苦手なカタカナ名前で大勢の登場人物を区別するのが大変かと思いましたが見事に生き生きと描き分けられていて、意外にも読みやすかったです。正直、首席検事補という立場にありながら、しかも愛する妻子があって、同僚の女性に本気で恋をした主人公って…自業自得でしょ、って思ったりしています。さて、いよいよ開廷です。2017/05/08

yumiko

58
地方検事選挙が白熱する中、主人公サビッチの同僚が殺害される。彼は首席検事補として捜査にあたるが、彼女とはかつて不倫関係にあり…。ちっとも捜査が進まないと思っていたら、僅かな状況証拠であっさり逮捕。アメリカの司法は本当にこんな感じ?海外物の濃厚な心理描写は大好きだけれど、細かな心理の書き込みがどうにも無駄に長く感じてしまった。男性として検事補として、彼の魅力がもっと描き込まれていたらまた違ったかも。これ日本の作家が書いたら半分の長さで終わりそうだなあ…(^^;;伝説の名作との文句を信じて下巻に期待。2016/08/04

ひよこ

34
◆殺害された美人検事補と不倫関係にあった主人公の検事補に殺人の容疑がかけられ起訴される。◆子どもの姿を見るたびに不倫したことを後悔する主人公を見てると、こっちの気持ちのほうがふさいできてしまう(;´_ゝ`)前半は過去と現在をいったり来たりするうえに、なかなか登場人物を覚えられないから読み進めるのに苦労したけど、起訴されて、弁護士と有利な事実、不利な事実を整理しながら裁判の戦略をたてていくところから面白くなってきた。下巻に期待!2017/07/15

みっぴー

27
前半は検察局内での権力闘争や選挙についてページが割かれていて、肝心の女性検事補殺害事件についてはあまり突っ込んだ描写はありません。いつになったら本格的な捜査が始まるのかやきもきしながら読み進めていきましたが、後半、急展開です。捜査の指揮をとっていた主人公ラスティが起訴され、首席検事補が被告人に!!元同僚や上司を相手に無罪を主張し法廷バトルへ…全体的な感想は下巻で。2015/11/17

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