内容説明
美形の妖怪三人組が営む「深山木薬店」。彼らが織りなす「薬屋探偵妖綺談」シリーズの番外編。シリーズの前史となる、リベザルが秋や座木と知り合ったときの話、秋と零一の出会い。そして、シリーズの最終巻で、秋が旅立った後の、座木とリベザルの選択まで。次なるシリーズ「怪奇譚」の序章ともなる、必読の短編集。 (講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はなん
22
今までのシリーズの番外編。短編であちらこちらのエピソードを散りばめる。う~ん。懐かしい感覚と覚えていないもどかしさと…(^^;)両方感じつつ久々の深山木薬店を味わいました。ゼロイチエピソードもおもしろかったけど、秋、座木、リベザル3人のそれぞれからみた風景「深山木薬店」が好き。そしてラスト2作の物語に、ああ、秋は本当にいないんだなぁ・・・と改めて淋しさを感じてしまいました。再読、、したほうが更に楽しめるだろうと思いつつ。2012/09/04
ち~
21
前作で第一部を終えた本編エピソードの、合間合間で起こった出来事を綴る短編集。シリーズが始まる、まだその前のエピソードやら、秋とリペザル、ゼロイチとの出会いなど、日本だけでなく、外国、はたまた宇宙まで飛び出して楽しみどころ満載!中でもリペザルの頑張りがいじらしくもあり、可愛らしくもあり…第二部での期待が高まります。2017/09/28
ライムとザクロ
9
【14-138】薬屋探偵シリーズの14冊目、第1部の妖綺談と第2部の怪奇譚を繋ぐ妖綺談のスピンオフ短篇集。このシリーズを秋が訪れるごとに読み進めて今年で4年目。のんびりとしたペースのせいで、本書収録作がその根を張っている過去作の記憶があやふやな部分が。それでも、自分が本シリーズの最大の魅力と感じる妖しげな空気感を楽しむのには支障なし。 5点/102014/10/26
みとん
7
一度ノベル版で読んだため、再読です。『深山木薬店』と『二週間』が好きです。事件よりも彼らの日常が魅力的に感じるんですよね。ザギのアルコールワードやリベの騙されやす・・・素直なとこ、秋の破天荒なところ。大好きです。『二週間』では秋の生活ぶりが秋の日記掲載の形で語られていて、珍しい感じでした。普段は秋目線が滅多にないので、新鮮。巻末に年表がついているので、時系列に沿って再読してみようかな?ゼロイチは好きなんだけど、彼が関わる話はややこしい傾向にあると思う。『名のない悪魔』も色々とこんがらがってしまいました。2012/08/22
えみちゃん
6
薬屋探偵シリーズの番外編です。前作では、秋が突然旅立ったところで終わったかと思いますが・・?残された2人の選択が書かれてます。まず、座木は、秋を追いかけドイツに渡る。そして、誘拐犯と間違えられ、教会に閉じ込められる。がっ、そこからが本領発揮!話しをしていた女性たちに助けられる。(笑)リべザルは、久彼山を出て、1人で頑張ることを決める。柚ノ助くんと行動を共にするところはご愛嬌。この2人には、癒されます。 そして、二週間の秋が、らしくて懐かしさを覚えました。ただ、あまりに久しぶりで、本編を綺麗に忘れてる!?2012/08/22