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内容説明
ハーフは皆「かわいい」「バイリンガル」「お金持ち」と思っているあなた。それは妄想です。実際には、不美人・日本語しか話せない・貧乏なハーフも大勢いる。日・独ハーフ(三十路、独身)が、日本社会でハーフが巻き込まれる「怒るに怒れない話」を多数挙げ、おもしろおかしく、時に真面目に「純ジャパ」との共生を考える。
目次
第1章 ハーフと言ってもピンからキリまで(テレビの中のハーフはみんな華やか
日・独ハーフに生まれて ほか)
第2章 ハーフのまわりの困った純ジャパ(積極的すぎる人々
思考停止する人々 ほか)
第3章 ハーフの「揺りかごから墓場まで」(誕生
幼少期(1歳?6歳) ほか)
第4章 日本社会の片隅でハーフが叫ぶ(ハーフと愛国心
ハーフと日本人 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紡ぎ猫
20
ハーフ相手に限らず、無神経な質問をしてくる人はいる。米だと、そんなに根掘り葉掘り聞く人はいないけど、その分自分から自分のプライベートペラペラ話す人ばかりだから、聞く必要もないのか。ハーフが日本で特別な目で見られなくなって普通に暮らせる日が早く来るといいね。2014/03/23
Nobu A
18
日・独ハーフの筆者が他のハーフへのインタビューを通して実情を描写。まず、気になったのが「純ジャパ」と言う表現。ハーフと関わりがない人達には聞き慣れない言葉では。日本人に対する心情が表出されている。ハーフならではの様々な苦悩が綴られ、2010年の国際結婚・離婚の人口動態統計に驚いた。2万3千人と1万9千人。多文化共生を嘱望する日本。まずは同じ日本人でもあるハーフからと言う視点も有り。と言うか、それが出来なきゃあ未来はないように感じた。そう言う意味でとても示唆に富む1冊。次は専門書よりの本を読んでみよう。2019/09/10
アコ
15
著者は30代日独ハーフ女性。日本人が持ちがちなハーフのイメージとは異なる現実を知ってほしい！という気持ちをライトな文体でぶつけている。／ハーフに対して羨望メインとはいえの偏見があったことを反省。また、バイリンガルは“結果”で、それに至るまでの各家庭や個人の努力は考えていなかった。とても大変なことだと思うし改めて尊敬する。／究極の外国人顔バイト＝結婚式の偽牧師には笑った。／とても読みやすかったので著者本をまた読んでみよう。2022/08/04
Humbaba
13
ハーフというのは非情に難しい立場である．本来ならば最も良き理解者となってくれるはずの親も，ハーフでない以上は本当のところは理解できない．2つの国を祖国であると思っているとしても，そこに住人が同様に感じてくれる保証はどこにもない．2012/07/29
香菜子（かなこ・Kanako）
10
ハーフが美人なんて妄想ですから！！-困った「純ジャパ」との闘いの日々。サンドラ・ヘフェリン先生の著書。ハーフは容姿端麗で外国語が流暢、明朗快活で自己主張もしっかりできる。それは多くの「純ジャパ」たちの勝手な思い込みでいわば訂正不能な妄想。日本はまだまだ閉鎖社会で鎖国された島国のまま。ハーフであろうが「純ジャパ」であろうが自然体で楽しく暮らせる社会であってほしい。2018/01/16
