小学館文庫<br> 逆説の日本史15 近世改革編/官僚政治と吉宗の謎

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小学館文庫
逆説の日本史15 近世改革編/官僚政治と吉宗の謎

  • 著者名:井沢元彦【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 小学館(2016/04発売)
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  • ISBN:9784094087284

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内容説明

8代将軍吉宗は名君に非ず!日本史の常識を覆す全日本人必読の新・日本史!

『週刊ポスト』連載の大好評歴史ノンフィクション第15弾! 本巻の主役は、御三家紀州徳川家から江戸幕府第8代将軍となった徳川吉宗。目安箱の設置、大岡忠相の登用など歴代将軍随一の名君と称される吉宗だが、その一方で、「政治家としての最大の欠点は、生きた経済というものがまるでわかっていない」という問題を抱えていた。吉宗の経済政策失敗の背景にある「商業軽視」という徳川政権の根本的課題に斬りこみ、積極的な経済政策で繁栄する名古屋藩藩主徳川宗春との対決の真相を解き明かす。 さらに、「賄賂政治」を行なったとして悪名高い田沼意次の再評価に挑む。本当に彼は非難されるべき政治家だったのか? 田沼を失脚させて政権を握った松平定信(吉宗の孫)の寛政の改革は誰のための政治だったのか? 幕府という巨大組織の権力闘争の内幕に迫る。歴史の常識といわれている事柄がいかに空疎なものかを暴く著者渾身の一冊!
目次
第1章 六代将軍家宣の新政編
第2章 八代将軍吉宗の支配編
第3章 将軍吉宗vs尾張宗春編
第4章 田沼意次vs松平定信編

年表
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

137
この巻は井沢さんの逆説が際立っている気がしました。まずひとつは吉宗と宗春の対立構造などでこれはNHKの大河ドラマの影響か、吉宗という人物がかなりm、あすこ身請けするように描かれているということですが、実際はぜんぜん違う人物であるということが第一点です。田沼意次と松平定信の確執による田沼の人物像についての世間一般の評判です。ここら辺を井沢さんは非常に分かりやすく説明されています。楽しめます。2016/05/24

gonta19

98
2012/6/6 Amazonより届く。2016/12/12〜12/21江戸時代中期の色々。徳川吉宗、田沼意次、松平定信ら、教科書でお馴染みの人物の認識が改まる。勿論、自分には従来型の専門家と井沢氏のどちらが正しいか、という判断を下せる程の知識は無いが、井沢氏の主張は尤も。近代史を含め、日本の歴史教育をキチンと考え直して欲しいなぁ。2016/12/21

ころこ

38
どの幕府の将軍も何代かすると必ず公家化するのをいつも不思議にみています。将軍と側用人の関係は、天皇と総理大臣の関係に似ているという連想が働きます。平和な時代の弊害として血統主義の問題が表出するという指摘は、いうまでも無く大正デモクラシーの後の昭和期を重ねてのことです。とはいえ、なぜ日本人は天皇や将軍(江戸時代の天皇とは徳川家のことでしょう。吉宗の選ばれる経緯は現在の天皇家の問題を想起させます)という血統が続いていないといけないと思うのか、トヨタ自動車や4世もいる世襲議員に広がる大きな問題といえます。2020/08/28

デビっちん

32
今巻は目安箱の設置で有名な徳川吉宗が話の軸になります。公事方御定書など「名君」としての吉宗は、経済無知の「バカ殿」という一面もあることがわかりました。経済無知の背景には儒学という宗教があり、その宗教の捉え方の件から事実の中にある真実の見分け方がわかりました。事実は事実でも、その事実を覆っている外枠まで考慮しないと真実は見えてきませんね。この話を一般化すると、読書も一緒で著者のバックグラウンドを理解していないと、言いたいことを捉えられないのだと思いました。2017/10/17

だいだい(橙)

26
江戸時代中期を描く。時代劇のヒーローである吉宗は、能力による人材の登用や蘭学の容認など名君の要素はあるが、経済音痴であった。倹約のみに頼るあまり、自由な文化や観光が阻害された。問題なのは「相場」「取引所」の否定だろう。また貨幣政策にも失敗、結果として農民を苦しめることになった。一方、賄賂の帝王として悪役扱いされる側用人の田沼意次は、意外にも有能だったのでは、という説を展開。しかし田沼の改革は不運に見舞われ頓挫。ドロドロした幕府の内幕と、光格天皇と松平定信の対決が面白い。幕末はここから始まっていた。2022/04/29

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