内容説明
西軍の侵攻によって炎につつまれた会津・鶴ヶ城にあって、男装して自ら銃を取り戦った妹・八重。そのころ、17歳離れた兄・覚馬は京都で薩摩藩に捕らえられながら、新しい時代を見据えて獄中から政治改革を訴えていた……。2013年大河ドラマの主人公「山本八重」と、その兄である「山本覚馬」の激動の生涯を、直木賞作家が描いた歴史小説。八重自身の回想録と、年譜も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
風が造る景色
5
自分も大河の予習にと思って読みました。八重に関する知識はNHKのヒストリア以上のものはなく、むしろ彼女の兄の覚馬の話が中心です。著者は曾祖父が会津藩士で戊辰戦争を闘ったとあり、会津一辺倒の内容が実に痛快です。2012/08/12
ぐるぐるめぐる
3
来年の大河の予習のために。早乙女さんだから期待できるはず、と思ったらなんだか微妙…。長州薩摩や慶喜に対するボロクソな書かれっぷりは、ある意味清々しい。岩倉具視はやくざじみてる。妙に楽観的な土方さんが可愛い。薄いしサクサク読めるケド、基礎知識がないと意味がわからないのでは?という箇所もある。最後の最後で、時尾さんと斎藤さんの名前がでたから、まいっか。2012/07/18
ヨシユキ
2
早乙女貢なのにめっちゃ読みやすい。1時間もかからない。大河のファンは必読。2013/03/13
いくっち@読書リハビリ中
2
やばい、山本覚馬に惚れてしまった。雑誌『婦人世界』明治42年11月号に掲載された新島八重子からの会津戦争の回想談話のおまけつき。長文レビュー→http://www.honzuki.jp/book/203125/review/93552/2013/01/29
Rico
1
この兄妹。本当にすごい。本の中にも、「歴史は人間の才能を発揮させるように動くのか」という下りがあるが、鉄砲を持って男装で戦い、のちには同志社創始者の妻になり、看護婦としても先駆者であった妹もすごければ、知識と先見で新政府にまで取り立てられた兄もすごい。八重の桜、見逃せない!2013/07/27