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内容説明
高原のエッセイスト・手塚宗求が、各地の名峰への想いと記憶をたどる。
著者八十一歳にして挑む新境地。
目次
八ヶ岳
御嶽山
鉢伏山
美ヶ原
二ッ山
大滝山
三俣蓮華岳
槍ヶ岳
利尻山
乗鞍岳〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roatsu
8
縁のあった山々をテーマに山での体験と心の動きを綴る情感豊かなエッセイ。上品で温かみのある素敵な文体。山行記は岩登りなど先鋭的な登山に挑んでいた昭和20年代の若い頃が多いけれど、不便で厳しくも自由だった古き良き当時の山を追体験できる。厳冬期の五竜登頂に挑んだ高校生の時に、米軍放出品などを自ら繕って必要な品を揃える話など物資窮乏の時代の先人が当たり前にやった創意工夫や逞しさを見て感動する。今は全てが便利で物が溢れ、誰もが山に登れる時代だがその分旅情や山への詩的な感傷等は失われる一方とも感じるな。2016/05/21
ケイ
0
目次を見ると山名が章になっていたので日本百名山的なモノかと思ったら全くの別物。自身の想い出をその山とともに心のままに綴ってあるエッセイ。中には殺人事件の記述も。飾らない、ありのままの日々の数々に好感が持てた。2019/11/19