内容説明
各地の神話の共通点と唯一無二の特色はどこにあるのか。日本を始め、ギリシャ・ローマ、エジプトなどの古代神話から、シベリアなどの口伝えで語られてきたものまで、世界の神話を通覧しながら、人類の核心に迫る。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イプシロン
43
世界を19の地域・民族にわけ、神話を体系的を述べたもの。概略が掴める程度であり、真面目に神話学に取り組みたい人には味気ないかもしれない。世界全般の神話を俯瞰したとき、スラブだけが非常に希薄な印象があった。その理由は、ロシア革命、ソ連崩壊という流れのなかで蒐集が困難であったとか色々考えられるが、その要因は詳らかではない。また、大航海時代以降のキリスト教の世界的伝搬が、その地域・民族がもともともっていた神話に拭いがたい影響を与えていることに改めた驚いた。絶滅した民族の神話はもはや知ることができないのだから。2020/01/28
がたやぴん
34
辞典と言うより地域別の神話を淡白に社会科の教科書みたいにまとめたもの。日本の神話以外にはあまり興味はなかったが大陸の影響は気になっていたためサラッと流し読み。西洋神話はギリシャだけかと思いきや、ケルトやゲルマンなども。音楽や劇などへの興味が薄かったため、この歳で知った。アメリカとアジアの神話に類似性があると言うのは嬉しい。どこかで人間同士、分かり合えるような気がする。さて、索引あるし、取り敢えずは廃棄せず確保。2014/11/26
クナコ
18
初読。伝説や民話には強い興味を覚える。ティーンの頃にゲーム漬け・ライトノベル狂だった名残だろう。そんな頃に山と聞き覚えた伝説的な単語や人物名がわんさと登場する本。題名に恥じず地域、文化別に各地に伝わる世界創造神話や英雄伝説について広く紹介している。たださすがのボリュームだけに一つ一つの紹介が簡略化されすぎたきらいもある。激流のような勢いで続けざまに別伝を紹介する項もあり、本書を一度読んだだけで内容がすっと頭に入る人は少ないと思われる。タイトル通り、思い出したくなった時に辞典として個々に引いて読む方が良い。2019/04/11
うごうご
6
世界地域の神話について広く浅く。各々をもう少し深く掘り下げてみようと思う。2015/09/08
ふ~@豆板醤
4
癇癪起こして山崩すような神もいて、桁違いのスケールに圧倒される。神話とはいっても、嫉妬やわがままな感情でやんちゃしてしまったり、意外と幼稚なんだと思える部分も(笑)2016/05/18