角川ホラー文庫<br> 地獄の門

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角川ホラー文庫
地獄の門

  • ISBN:9784043944903

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内容説明

何者かに殺され地獄に落ち、悪魔を騙しての転生を試みる佐藤良太。良太殺害事件の現場で、犯人への憎悪をたぎらせる良太の恋人・愛。地獄と現世、二つの世界が織りなす物語が到達する、驚愕の結末とは!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

82
突然地獄に堕ちた男が、復讐の為に自分を殺した犯人を探しだす、という始まりは面白い!と思ったのだけど、割合早くにそのからくりがわかってしまった。で、その後の文章がどうにも回りくどく、思わせ振りに感じてしまった。が、しかし、ラスト1章とエピローグに籠っている悪意がまたとんでもないもので、何だか拷問の場面を目の前で、見せられているような、嫌〜な気持ちになる事この上なく、そこはやっぱりすごいわ、と思う。2014/09/30

あも

73
著者初読み。地獄に落ちた佐藤亮太くんが、悪魔を騙して転生。強くてニューゲームなお話。角川ホラー文庫から出てはいるものの、ホラー的なグっと来る怖さ・グロテスクさは皆無。いうなれば特殊設定ミステリラノベ。設定・序盤はワクワクさせるものの、どうも伏線張った構成や復讐譚としてのストーリー展開の割に文体がライトでそぐわない感がぬぐえない。特にオチの弱さはいただけない。発想やトリックに所々、磨けば光りそうな部分もなくはないため、もうちょっと練り込んで頑張って、と言いたくなる。いつか成長した著者に再会したいものである。2012/12/21

とも

57
★★★☆設定はなかなか面白い。殺された男が、なぜか地獄に堕とされる。そこで担当となった悪魔マリアから娘まで殺されたことを告げられ復讐を誓う。悪魔を騙くらかして、恨みの記憶を残したまま転生するのだが。。。プロット、設定、スピード感どれもが良くできており ストーリーもシンプルで読みやすい。地獄の責苦も転生後の世界もきっちり描けているのだが、何故かそれほどに引き込まれない事に不思議ではあるが残念。2017/11/13

じゅんぢ

29
発想力はすごいのにそれを活かし切れてない気がする。でも、こういった独特の世界観の作れる作家は好きだ。2017/08/21

すがやん

22
天国と地獄のシステムが面白い。早々に見抜けるものの、騙すための仕掛けや伏線が細かく張られたイヤミスのようなホラーだ。悪魔の極悪さが冴える。ただ、カラクリのわかりやすさと、所々に強引さがみられるのは萎える。あと少しでもっと面白くなるのに!って感じがした。2016/10/28

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