講談社ノベルス<br> 新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件

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講談社ノベルス
新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件

  • 著者名:麻耶雄嵩【著】
  • 価格 ¥1,001(本体¥910)
  • 講談社(2013/11発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061828230

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内容説明

首なし死体、密室、蘇る、死者、見立て殺人……。京都近郊に経つヨーロッパ中世の古城を彷彿させるゴチック調の館・蒼鴉城を「私」が訪れたとき、惨劇の幕はすでに切って落とされていた。事件の最中、満を持して登場するメルカトル鮎。そして迎える壮絶な結末! ミステリー界を騒然とさせた衝撃のデビュー作を新装版にて。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

66
前触れもなく事件の渦中にある探偵とその助手。京都北部に屹立する西洋館。成功した実業家一族の中で起きる連続殺人事件。関係者の間で交わされる謎めいた会話。とミステリの持つ人工性や衒学趣味といった物を極北まで突き詰めたような一冊。一読して『黒死館殺人事件』の圧倒的影響下にあるのはわかるが、その後の著者の作品を読むとどこか通底するような何かがあるように思える。著者の作品、意図的にミステリという枠組みを壊す事に挑んだ作品が多いように思うのだけど、その片鱗はデビュー作から見えるのね。雰囲気を楽しむ作品でもありました。2022/12/28

sk4

56
『神様ゲーム』の著者紹介に「デビュー作『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』で、罵詈雑言と賞賛を同時に浴びた」と書いてあり、私も罵詈雑言と賞賛を同時に浴びせたくて読みました。 罵詈雑言は、数十億分の1の確率で起こるという【だるま落とし理論】かな? それとも犯人の腕力のことかな? これにミステリ愛好の諸兄の罵詈雑言が爆発と思うともう爆笑ですw 私はそれよりも、他の方のレビューにもあった通り、「メルカトル・・・おまえ・・・」と言わせていただきたい。 メルカトル鮎の存在感を後で思い出して、笑いが止まりませんw2013/04/17

geshi

53
全てのミステリファンの琴線に触れる道具立てをぶち込みながら、あだ花として咲き誇った怪作。山盛りのペダントリーをぬけぬけと「デタラメ」と言って、面白いフィクションのためならそれでいいと突き通す熱狂は、さすがに麻耶先生でも処女作でしかできないわな。どんでん返しに次ぐどんでん返しにきりきり舞いさせられ、ミステリマニアのツボを押すミッシングリンクと密室トリックに呆れかえる。名探偵の敗北や死を通過儀礼として、真犯人でさえも『神』の座につくことはできないアンチミステリは、まるで甘美な毒のような味わい。2017/07/07

とも

40
★★★★★ミステリー好きでも好き嫌いが分かれるだろう。推理小説にも基本的なルールがあるが、少なくとも当作品のみならずこの作家、全く無視でどんどんと定形をぶち壊していく。従って、頭が硬ければ許せないだろうが、ハマれば間違いなく世界が広がる作家であるので、一度は手に取って欲しい作品である。2017/07/01

ホームズ

34
久々に再読。新装版ということで表紙はカッコよくなってますね(笑)事件はテンポよく起きるのでどんどん読んでいける。少し殺され過ぎではないかな?って気がしないでも無いけど。謎解きは結構面白かったけど(笑)初めて読んだ時はこれからシリーズ探偵になっていくメルカトルがアッサリいなくなってしまうのにビックリしたな~。2012/09/28

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