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内容説明
1975年5月16日午後12時30分。田部井淳子は世界最高峰に女性として初めての足跡を記した。
「白い山」にあこがれて山岳会の扉をたたき、憑かれたように山行を重ねた青春時代。
そして結婚し、母となってからも夢を追い続け、8848mの頂を極めるまでの半生を綴った、最初の著作の文庫版。
目次
田部井さんのこと -序に代えて 田中澄江
1 山との出あい
2 「白い山」と「めぐりあい」
3 「結婚」そして「友の死」
4 ヒマラヤ「夢」と「現実」
5 アンナプルナ「女のたたかい」
6 女だけの八八四八メートル
7 「撤退」か「前進」か
8 「タベイサン」頂上だよ
9 そして「これから」のこと
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やな
13
純子のてっぺんを読んでいたので、あらすじはわかっていたが、あらためて田部井さんの偉大さを感じられた。こんな人はもう二度と現れないと思う。2020/02/02
り
12
女性らしいという言葉はあまり好きではなかったけれど、田部井さんはとても女性らしく魅力的だと思う。芯の強さゆえ、それに纏われた女性らしさが引き立つ。高い能力を持ちながら、努力の人である。その上で、明るい人柄ということが人を引き寄せ、運を引き寄せているように思う。本当に、圧倒される素敵さ。2018/01/08
n.urabe
7
女性登山家の田部井さん。山行に励む日々と、ご主人との出会い、仲間の遭難死。登山用語がわかりづらい部分もあったけど、だいすきな山に挑み続ける姿は、とても自由で羨ましいと思った。2012/07/21
riko
5
★★★☆☆2024/03/21
Narumi
4
エベレストに初めて登頂した女性、田部井淳子さんの自伝のような本。といっても78年の発行なので、このあとまだまだいろんなことがあるわけですが。語り口の親しみやすさに騙されますが、この人すごい超人です。これだけ山に登って結婚して子供を産んでお琴をやるとかありえない。人間関係のトラブルが生々しいです。後年、ヒマラヤの環境問題に取り組まれたようですが、この本にも酸素ボンベが何十本も放置してあるとか、テントをそのままにしていくのは気が引けるなど、当時から気にされていた様子がうかがえます。2019/09/04