内容説明
2003年、5月9日。内之浦宇宙空間観測所から、小惑星探査機「MUSES-C」が打ち上げられた。「はやぶさ」と名付けられたその探査機は、小惑星「イトカワ」のサンプルを持ち帰ることを目標に、長い宇宙の旅へと出発する。「はやぶさ」は「地球スウィングバイ」を経て順調に航行していくが、「イトカワ」到着の前後に、リアクションホイールが故障、エンジンも不調をきたし、次第に満身創痍となっていく。果たして、「はやぶさ」は星のかけらを採って、無事に地球に帰ってくることができるのか――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らいしょらいしょ
3
今日の夕刊で、はやぶさ2がリュウグウに着地したニュースを見て、さらに感慨深く読み終えた。7年もの間、ハラハラしながらこのミッションを見守ってきた当時のメンバーに比べるべくもないが、良かった。としか言いようがない。山口さんってすごいな。じょっぱりで諦めなくて有能で。でもバトンは渡しちゃったのか。はやぶさがだんだん重要なミッションを担った忠実なワンコのような気がしてきた。満身創痍も、微弱な電波を送ってきた時も、なんていじらしい。レプリカはやぶさを科学館に見に行ったことを思い出した。2の帰還も、心から待ちたい。2019/02/26
ノラネコ生活
3
渡辺謙が主役の映画のノベライズ版。 山口プロジェクトマネージャーを軸にはやぶさの活動を書いている。 あきらめない姿勢が読んでいるとヒシヒシと感じられるが、7年の活動を2時間の映画にまとめるとここも良いんだよなと思える話が細かく書かれていなかったりで残念である。 これだけを読むのであれば、原作の「はやぶさの大冒険」を読むことをおすすめする。2012/08/11
Range
2
覚えているだろうか。2010年、小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」から岩石サンプルを持って帰ったことを。当時とても話題になった事柄であるが、その道のりは、7年にもわたるとてつもない苦難の連続だったことがこの本を読んでひしひしと伝わった。それと同時に、諦めないことが大事ということも強く伝わってきた。2017/05/29
久美
2
言わずと知れた映画の原作。私、映画未見なのですが、難しい専門用語や名称もわかりやすく書いてありました。はやぶさのカプセルを東京駅に見に行ったことを思い出しながら読みました。相次ぐトラブルにも負けない男たち(女性もいますが)にヒラハラドキドキです!!2012/07/07
morelemon
2
映画のノベライズ。中身もほぼ映画のままです。欲を言えばもう少しボリュームが欲しかったな。2012/06/15